プロから肌ケアなど学ぶプロジェクト始動 “キラキラ農業女子”を応援

屋外の作業だからこそ、日焼け対策はばっちり。畑に行く時もメークはきちんと、かっこいい服で―。こんな感覚の農業女子たちが増えている。
農業に関わる女性がもっと「きれい」を楽しめる環境を-。そんな思いを持った「キラキラ農業女子プロジェクト」が、松本市今井でスタートした。中心になっているのは、JA松本ハイランドの「若妻大学」を2年前に「卒業」し、「若妻笑会」と名称をつけて活動中の川口恵美さん(43)ら今井の農業女子6人。メナード中南信統轄販売(同市城西)の立花祐子マネージャー(35)をプロジェクトリーダーに、季節に合わせた肌の手入れなどを一年かけて学んでいく。
熱い日差しにも負けず、キラキラするためのこつと普段の努力を聞いてみた。
「キラキラ農業女子プロジェクト」の仕掛け人は、県内各所で「ハッピーマルシェ信州」などを開催する同メナード社長の古田俊光さん(46、城西)。「キラキラ輝く女性の笑顔で信州をもっと明るく元気にし、地域活性化や女性の活躍推進を図りたい」と活動している。今回は「県の基幹産業ともいえる農業に携わっている女性たちに輝き、活躍してほしい。スキンケアに取り組んできれいを楽しめる環境になれば、自然と気分も上向き、生活に張りも出て仕事の効率も上がるのでは」と発案。今年2月、単発講座の予定で、市の農政課から紹介された若妻笑会6人に会った。
農業は日中、屋外での作業が多く、肌のダメージなどをかなり受けた「農業女子」を予想して、シミができるメカニズムを伝え、メークを指導しようと考えていた。ところが、参加したのは古田さんらの想像と違う女性たちだった。

工夫凝らした農業スタイル

「若妻笑会」のメンバーは、日頃から日焼け対策は万全という。顔や手に日焼け止めクリームを塗るのはもちろん、首にも日よけがついたつばの広い帽子や、口や首元をすっぽりと覆うマスク、手袋、サングラスなど、それぞれが工夫を凝らす。「極力、肌を日にさらさないようにしている」と口をそろえる。
同会の6人中3人は、新規就農者として夫婦で県外から市内に移住し、農業を始めた。川口恵美さんも10年ほど前に移住。「初めのころは特に何もしていなかったが、『このままではやばい』と思って、日焼け対策に気を付けるようになった」と言う。服装も「どうせ汚れるからと汚い格好をしていたけど、よく考えると1日のほとんどを、汚い服で過ごしていることに気付き、普段の服を着るようになった」という。チェックのシャツにジーンズ。「農業用」ではなくアウトドアブランドの帽子をかぶるこだわりも。
他のメンバーからも「畑に行くときも、必ずお化粧をしている」「いかにも作業着じゃなくて、ちょっとおしゃれなエプロンをつける」など、さまざまな声が上がる。「周りにもきれいな農家の人がいて、それも励みや刺激になる」との声も聞かれた。
「一般の会社員よりもむしろ意識が高く、肌を守っているかも」と感じた古田さん。季節に合わせた紫外線対策やスキンケア、個人に合った手入れの方法などをアドバイスして応援していくことにした。と同時に、会社にとっても必要とされているサービスなどヒントをもらい、今後に生かしていこうと、1年間継続の「プロジェクト」に変更した。
3月に洗顔やマッサージなど、日常の基本的な手入れを学び、参加者の角質細胞を取って肌の分析をするスキンチェックを実施。4月には分析結果を伝え、日焼け対策を学ぶなど、本格的にスタートした。
「化粧水にコットンを使うのはもったいないと思う人は多いが、手を使うと大事な成分がたくさん手に吸収されてしまう」などの話を前回聞き、日常に取り入れているという川口さんたち。今回も「日焼けで肌がヒリヒリした時にパックをしていいの?」「同じ手入れをしていても、肌の状態が違うときがある」など、自己流のケアに対しての疑問が続出。季節や肌の状態にあったケアの大切さを立花さんが説明していた。
これから農作業が本格化し、肌にとっても過酷な時期が始まる。メンバーは「自分に手をかけてあげてる感じがして、うれしい」とやる気を上げている。
(上條香代)

投稿者: mgpress