運動で心地良い生活を

 

本格的な春が訪れ、体を動かしたくなる人も多いのでは?松本市笹賀で整体院「アストケア」を営む理学療法士の百瀬正浩さん(32)に、運動を行う上での考え方や注意点を聞いた。
運動というと、とかく「鍛える=負荷をかける」方向に考えがちだが、私たちの体は普段の生活の中でどこかしら疲れ、こわばった状態にあることが多い。そこからさらに負荷をかけると、自律神経を乱したり、筋肉を痛めたりする場合も。まずは心地良さや爽快さを得て、仕事や家庭生活を楽にこなせることを目指してほしい。
★柔軟性
むやみにきつい運動をしても続かず、筋肉がついていても使えなければ意味がない。筋肉を十分に発揮するためには「柔軟性」が必要。日々の運動習慣でそれを保つことが大切だ。
最も手軽にできる運動の1つがウオーキング。理想的なフォームは手先、足先の末梢(まっしょう)の力を抜き、みぞおちの辺りを前から引っ張られるイメージだ。
体が上下する弾むような歩き方をしている人がいるが、太ももの前側の筋肉を使いすぎていてよくない。力のロスで疲れてしまい、膝の負担にもなる。
こうした歩き方をしている人は、ももの裏側の後ろに引く筋肉を意識してみて。尻の膨らみの下辺りをたたくだけでも意識が向く。
★準備運動
ももの裏側のストレッチがお勧め。両足を肩幅程度に開き、股関節の前側に手の先を押し込みながら、上体を前に倒す。ももの裏が伸びるよう背中を丸めず、目線は前に向ける。
両手でみぞおちを軽く押さえながら肩甲骨を回す運動も、体をほぐす効果がある。これらはウオーキングの途中に織り交ぜてもいい。秒数や回数は気にせず、「ゆるく」取り組んで。
ふくらはぎは、重力によって下半身にたまった血液を心臓に戻す働きをすることから「第2の心臓」と呼ばれ、トレーニングやマッサージなどによる健康効果が注目されている。
重心が前に寄りがちな現代日本人は、普段からふくらはぎが緊張しがちなので、まずはほぐすことから始めて。ホースの中の水を切るように、揺らすだけで十分。物足りない人はあおむけに寝て膝を立て、片方の膝に反対のふくらはぎを乗せて、膝頭にぐりぐりと押しつけるのもいい。
★腹筋運動
腰痛解消に腹筋を鍛える人がいるが、誤ったやり方をして悪化させたり、鍛えすぎて背骨が描く自然な「S字カーブ」が崩れ、中を通る神経を圧迫してしまう人もいる。
多少おなかが出るのは自然な姿勢。過度なトレーニングは不調のもとだ。
現代は多くの健康情報があふれているが、体は人それぞれ。自分に合った正しいトレーニングを選んでほしい。
(長岩将弘)


投稿者: mgpress