【プレイバック2009~緑のキセキ】北信越リーグ1節・グランセナ新潟戦

快勝-最高のスタート
北信越リーグ1節(4月12日)グランセナ新潟戦

時計の針を、山雅がJFL昇格を目指した2009年に戻す。
その年のサッカー北信越リーグは4月11、12日に開幕。1部の松本山雅FCは12日、松本市のアルウィンで初戦を迎え、グランセナ新潟FCに4-0で快勝。白星発進した。
山雅は前半3分、ゴール前に詰めた三本菅が先制。その後はほぼ一方的にボールを支配しながら追加点が奪えず、前半は1-0。
後半も山雅が攻め、柿本が14分に金澤のクロスを頭で決めると、21分に今井のクロスを、23分にも北村のスルーパスを決め、ハットトリックを達成した。
山雅のホームゲーム開幕戦の観客は4014人(前年は2405人)だった。

開始早々に先制した山雅だが、その後はパスを面白いようにつないで攻めながらシュートを外し、カウンター一発で追い付かれかねない時間が続いた。その不安を打ち消したのは、昨季は直前のけがで開幕戦を欠場した柿本だった。
ヘディングで2点目を押し込むと、せきを切ったように10分間で3得点。「どんな形でも勝ちたかった」という主将がゴールをこじ開け、決め切れない試合の流れを変えた。
その伏線は前線の守備にあった。柿本や小林らが相手をしつこく追い、後ろから押し上げる味方がボールを奪うのを容易にしたり、相手にタッチラインを割らせたりして攻撃の起点をつくった。選手が孤立し、パスの出しどころを探していた前季の開幕戦と、まったく違う光景だった。
前年1分け1敗と苦しんだ相手に、力の差を見せつける上々の滑り出し。シュートの精度を課題に挙げた吉澤監督も、前年は引き分けで取りこぼした開幕戦の「勝ち点3」を素直に喜んだ。

「緑のキセキプレイバック2009」は松本山雅FCが北信越リーグ1部からJリーグの一歩手前となるJFL(日本フットボールリーグ)昇格を決めた2009(平成21)年の劇的なシーズンを、松本平タウン情報に掲載した記事や写真を再構成してお届けします。