「マイスタイル」キャリアコーディネーター桜井一恵さん

 

「昨年12月、次男(8)が体調を崩して3週間入院することになってしまいました。1カ月以上の看病で仕事の身動きがとれなくなりましたが、病室からメールで仕事仲間に指示を出すことができました。その時に、身をもってチームで働くことの大切さを感じました」と話してくれたのは、安曇野市在住の桜井一恵さん(42)。

内職の助け合い仕事の依頼へと

在宅ワークやアウトソーシングで、働きたいママと企業をマッチングさせる事業を行っています。桜井さんが、こうした仕事をするに至ったきっかけなどを聞いてみました。
同市出身の桜井さんは大学進学を機に東京で10年間過ごし、結婚後しばらくして夫婦でふるさとに移住。現在は、ご主人と2人の息子、自身の両親と暮らしています。
出産後、育児に専念していた桜井さんが仕事を始めたのは、ママ友がやっていた内職が忙しそうだったことがきっかけ。長男が4歳ぐらいの頃のことでした。
「その仕事は自分一人では終わらない作業量だったため、周りのママ友に手伝ってもらいながら納期に間に合わせました。それを機に口コミで他の企業からも仕事を依頼されることが多くなりましたね」
桜井さんは企業とのやりとりやママたちの取りまとめ役を担うようになっていきました。その中で、ふとした会話から仕事を手伝ってほしいママとの出会い、企業からの仕事依頼といった機会が増えていったそうです。求めていることを口に出すことの大切さを感じ、何げない会話も大切にするようになったと言います。
「ママたちには、信頼できる人からの紹介で仕事を依頼しているので、大きなクレームやトラブルはありません。2つの仕事を3人で分けて、子どもの病気や急な用事で仕事ができなくなってしまった時でも、誰かが対応できるような体制を取っています」
東京で団体海外旅行の会社に勤めていた頃、大きな仕事を任され、さまざまな作業を自分一人でやることに不便さを感じていたこともありました。「同じ職場であっても、それぞれの仕事を抱えていて誰かを手伝う余裕もないのです。ラベル貼り、書類のセットといった簡単な作業をアウトソーシングしたいと常に思っていたのも、今の仕事をする上で生かされていると思います」
今は、当時とは逆に仕事を手伝える立場になりました。両方の立場を経験しているからこそ、お互いの気持ちを理解できるのが強みになっているはずと積極的に活動を展開しています。「健康寿命が伸びていく中、子育てが終わっても働く時間はまだたくさんあります。さまざまなライフステージに合わせて、自分の強みを生かした仕事ができるママを増やしたい」と桜井さん。
昨年、親子でピアノの連弾の大会にチャレンジをして全国大会に出場する経験もできました。大きな夢に向かって一緒に頑張れたことで2人で成長できたそうです。
現在は、「ゆめサポママ@ながの」のサポートメンバーとして、また、イクトモ取材メンバーとして活動の幅もさらに広がってきました。自身の仕事をしながらイクトモに携わることで、ステップアップし自分の可能性を広げたいと笑顔で話してくれました。
仕事のきっかけは、何げないところにあるのかもしれません。トライしていく中で自分の強みを見つけることが自分らしい仕事に出合うきっかけになるのだと桜井さんの話を聞いて感じました。
(本庄みどり)


投稿者: mgpress