老後のお金 めどの付け方

会社員は退職後に給料がなくなり、生活が一変する。老後にいくらお金がかかるのか、年金で足りるのか、介護はどうなるかなど不安を抱える人は多い。節約の方法やお金のめどの付け方などを、終活の課題解決などの活動をするNPO法人ライフデザインセンター(松本市浅間温泉3)の代表理事、久島和子さん(77)に聞いた。
「まず、お金についてのライフプランを立ててみてください」と久島さん。今までの財産の棚卸しとして、貯蓄、不動産、生命保険、有価証券など、財産をどのくらい持っているかを確認することが大切と強調する。
さらに、これからどのようにお金がかかるのかを、平均余命を基に必要項目を書き出す「旅立ちの人生計画シート」=表(旅立ちのデザイン帖より)=を作成、帳尻がどうなるのかを実際に考えてみることを勧める。
作例を見ると、妻が亡くなる2036年までの収入合計が6284万円、支出合計が7528万円で、1244万円の赤字になる。しかし、貯蓄合計が1500万円あるので、256万円の余裕があることになる。
久島さんは「年金受給額は個人差が大きく、先細りなので、じっくり試算する必要がある。貯蓄をもっても赤字になる場合は、旅行などの費用を節約し、生活費も抑える。あるいは新たに働く、家族の支援を得るなどで収入を増やす必要があります」。

介護の問題は、避けては通れない課題。在宅と施設の違いは|。
久島さんは「自宅独居で、年金が月12~13万円と考えると、生活費、食費、交際費などで約10万円、医療費5000円+タクシー代、要支援2の場合だとヘルパー、デイサービスなどで1万2000円~3万5000円と計約15万円を見込む。不足分は貯金を崩すなどしてやりくりする。
有料老人ホームの場合は利用料が月20万円ほどで、他に小遣い1万円、医療費、介護保険の自己負担分などを考えると23万円程度になる。年金が多い場合は、住民税や所得税なども増えます」。
久島さんは「自分の家に住み、健康寿命を延ばすことが一番の節約になる。趣味を生かして働くこともお薦め。高額医療、介護サービスを受けた場合は、確定申告をすればお金が戻るケースも多いので届け出を忘れないで」。
(八代けい子)

 


投稿者: mgpress