大卒ルーキー奮闘中 加入4カ月4選手に聞く

左から森本、武藤、下川、山田

山雅には今季、一般に言う「新卒社会人」に当たる大卒ルーキー4人が加入した。チームが始動して4カ月余り。例年以上に激しいポジション争いにもまれ、なかなか頭角を現せずにいるが、どのような手応えを得て、日々の練習に励んでいるのだろうか。松本で暮らしてみての感想や、初任給の使い道なども聞いた。

質や精度追求
(29)DF下川陽太(大阪商業大出)
開幕戦は先発できたが、4月以降はリーグ戦に出場しておらず悔しい。練習試合でもアシストや得点といった結果にこだわり、出場につなげたい。
(特別指定選手として出場した)昨季は守備が勢い任せになってしまった。今季はチームの考えをしっかり消化し、自分の強みの攻撃の圧力・推進力をプラスしたい。監督にもよく叱られるが、一つ一つのプレーが雑。もっと質や精度を追求していかなくては。
松本は、はっとするほど自然がきれい。最近、安東(輝)君と上高地を初めて訪れ、感動した。
大学4年生の弟の就職先が早々に決まり、お祝いに初任給で食事をおごった。近く両親にも感謝を伝えたい。

充実した日々
(35)DF森本大貴(関東学院大出)
これまでの競技生活で最も充実した4カ月だった。技術やスピードはもちろん、戦術やサッカーに向き合う姿勢など全てが大学と違い、日々成長を感じられている。
ただ、試合に絡むには足りない部分ばかり。主力になるために入団した。努力を積み重ね、監督や仲間の信頼を得たい。
高校まで鳥取で、大学4年間は横浜で過ごした。松本は両方のいいとこ取りで、都会過ぎず、田舎過ぎず快適。自転車で街なかを巡っていると、心引かれる店も多い。そのうちゆっくり訪ねたい。
初任給で両親に何かプレゼントしようとしたが、「要らない」と言われた。試合に出て活躍し、感謝を伝えたいと思っている。

守備をもっと
(36)DF武藤友樹(法政大出)
入団当初は「うまくやろう、ミスしてはいけない」と思うあまり、自分のプレーが出せなかった。ようやく慣れ、自分の強みの攻撃の仕掛けなどができるようになりつつある。
課題は多い。例えばチームのコンセプトでもある守備。もともと自分に足りない部分で、試合に絡むために学ばなければ。
寒いのが苦手。松本に来たばかりの頃は正直つらかったが、街の規模はちょうどよく、暮らしやすい。桜が咲いた時季に松本城を見に行き、「さすが国宝」とうなった。
初任給で車を買い、行動範囲も広がり楽になった。まとまったオフがないが、実家にゆっくり戻れたら、両親に何かしてあげたいと思っている。

先を見据えて
(37)MF山田満夫(仙台大出)
(高卒で入団し、1年在籍した)5年前と違い、練習を楽しめている。優れた選手ばかりの刺激的な環境でやれていることにも感謝している。
ただ、プロの世界は結果が全て。まだ試合に絡めておらず、あらゆる面で足りないことだらけだ。その時その時を大切にしながらも、目先のことだけに一喜一憂せず、先を見据えて、落ち着いてやるべきことに向き合いたい。
松本の人たちは以前と変わらず温かく、すごくいい街だと改めて思う。自然豊かな場所が好きで、上高地や安曇野の風景、ここから見える山々なども気に入っている。
今春、妹が大学に入学し、お祝いに初任給で財布をプレゼントした。
(長岩将弘)


投稿者: mgpress