シニアのスマホ心得 利点と注意点理解を

私たちの生活にすっかりなじんだ感のあるスマートフォン(スマホ)。シニア層にも普及が進むが、「興味はあるけど使いこなす自信がない」「お金がかかりそう」とちゅうちょする人も少なくない。松本市などでシニア向けのパソコン、スマホ講座を開いているNPO法人信州ソフトウエア協会(同市惣社)の土橋章宏副代表(59、安曇野市豊科)に、シニアにも便利なスマホの機能、使う際の注意点などを聞いた。

◆シニアのスマホ所有率
NTTドコモモバイル社会研究所(東京)が1月に行った調査によると、60代のスマホ保有率は5割超、70代でも3割を超えました。私が接する方では5人いれば4人くらい持っています。持ってなくても「スマホに切り替えたい」という人は多いです。

◆ニーズの高い機能
▽無料通信アプリ「LINE(ライン)」 子どもや孫とやりとりしたいから教えてーという要望がとても多いです。いつでもどこでもやりとりでき、その文章や写真を同世代の仲間内で見せ合って話題にできると好評です。
▽地図・道案内機能 自分の位置が表示される上、音声ガイドや視覚的な効果も充実しており、紙の地図をたどるより分かりやすいです。
▽災害時の最新情報 自然災害が相次ぐ中、防災情報をリアルタイムで入手できることは非常に重要です。大きな災害だと電波の中継施設が被害を受けて使えなくなったり、回線がパンクしたり、スマホ自体が壊れたりすることもあり頼りきることはできませんが、文字で情報が表示され手元に残るので、聞き間違いや忘れる心配がありません。
▽電子書籍 個人の見え方や端末による読みやすさの違いはありますが、画面がほぼ文庫本サイズの端末もあるので、文字の大きさを調整すればあまり違和感なく読めます。
▽エンターテインメント テレビや映画、音楽を視聴できるほか、脳トレや81歳の女性が作ったゲームなどシニア層も楽しめるアプリが満載です。

◆注意点
(1)選び方 スマホには、各地に店舗があってサポートが手厚い大手キャリア(ドコモ、au、ソフトバンク)と、月額料金は安いが問い合わせなどは主にネットや電話で行う格安スマホ・SIMがあります。
プランにもよりますが、大手キャリアの月額料金は端末代金を除いても約7000~8000円が主流。通話とメール機能が中心の携帯電話(ガラケー)より高額になる場合がほとんどです。
通話料の割引、通信速度の安定性、補償などそれぞれ長短があるので、自分の優先順位を決めてじっくり選ぶことを勧めます。
(2)操作 画面を指先で軽くたたく、滑らせるといった操作そのものに戸惑う方は多いです。どうしても苦手な人はタッチペンを使う方法もあります。
(3)紛失 ガラケー以上に使う人のプライバシーが詰まっています。服やバッグとストラップでつなぐなどして紛失を防ぐのはもちろん、気軽に人に貸すのも避けるべきです。
パソコンと同様、ネット詐欺にも注意が必要です。表示される広告を不用意にタップしない、覚えのないメールの添付ファイルは開かないなどは基本です。

◆購入前の心得
周囲でスマホを使っている人に、料金プランや使い心地など具体的な話を聞いてみてください。シニアやスマホ初心者向けのプランを設けている会社もあるので、店舗を回って説明を受けたり、実際に端末を触って操作感を確かめたりしておくのも大事です。
自分が現在使うガラケーと同じ会社なら長期契約割引などもあるので、そこで相談するのも1つの方法です。
疑問点は店舗で聞くことを勧めます。われわれの法人でも応じています。身内より気楽でしょうし、プロの説明のほうが確実で分かりやすいです。出向く前に、聞きたいことをメモにまとめておくとスムーズです。
「スマホなんて使いこなせない」という方もいますが、自分が使いたい機能を満足して使えれば十分です。便利な点、注意すべき点をしっかり理解して上手に使いましょう。
相談を受け付ける。土橋さん電話090・4235・7793
(長岩将弘)

投稿者: mgpress