ガンズリポート 観戦支える運営ボランティアに密着 「仲間と活動 楽しい」

今季J2リーグも終盤を迎え、首位争いを演じている山雅。アルウィンでのホーム戦は今後、ますます熱を帯びそうだ。そんなホーム戦の運営を支えるのがボランティア組織「チームバモス」。8月25日の第30節・横浜FC戦(午後6時開始)で、参加5年目で部署リーダーの寺島透さん(34、諏訪市)に密着し、観戦の楽しみをつくりだす舞台裏の活動を見た。
【午後0時半】アルウィン内の会議室で、バモス体験参加者向けの説明会。山雅後援会東京支部の募集に応じた、主に県外の13人が参加。寺島さんは「自分自身が楽しみ、有意義な活動にしましょう」と呼び掛ける。
【1時半】正面ロビーで「朝礼」と呼ばれる全体ミーティング。試合開始前に仕事を終える「ビー・バモス」を含め、この日は100人ほどが参加。新人研修の一環で武藤、小松、趙の若手3選手も加わる。イベントなどのスケジュール、想定問答などを確認し、20分ほどで終了。
【2時】インカムを取り付けて始動。人手が足りない場所のサポートや連携の調整に当たるという。「ホームタウンデー」のイベントが集中するファンパークの様子を見ながら、急な欠員が出たサウスゾーン(スタジアム南側)の手当てに向かう。
【2時15分】ファンパーク着。先行入場順の抽選の様子を見ながら、スタッフの配置を確認。入場ゲートやごみ回収所などの設営が始まる。
【2時半】サウスゾーンへ移動。欠員を補う連携を確認。拡声器で、3時から始まる先行入場の待機列づくりを誘導。
【3時】待機列形成と同時に、当日券販売の窓口などがオープン。寺島さんは窓口に並ぶ列を整えたり、客に最後尾の看板を持ってもらったり。
【3時半】先行入場とグッズ販売開始。スタンド内に移動し、埋まっていく客席に「満員のアルウィンで選手を後押ししましょう」と、席詰めと最初の15分間着席への協力を呼び掛ける。席取り禁止の違反2件を見つけ、客にルールを説明して理解を求める。
【3時55分】離席が可能になって人の流れが増え、バモスにとって最も慌ただしい時間帯に。再び大混雑するファンパークを訪れ、客の問い合わせに応じ、行列を整え、ごみを拾う。
【4時45分】サウスゾーンに戻る。別の仕事で抜けるスタッフと代わって総合案内の窓口に立ち、当日券の販売や問い合わせの対応に当たる。
【5時20分】スタッフ控え室で「ビー・バモス」と体験ボランティア約30人の「終礼」。反省点や気になった点を挙げてもらい、手当を渡して解散。
【5時55分】試合開始直前、メンバー紹介の音声や歓声が響く。試合が始まると、ひと段落。ハーフタイムを除き、交代で休憩を取ることも。
【6時15分】ハーフタイムに使うトイレ案内の看板を用意。
【6時40分】受け持ちの3番ゲートのトイレへ。ピッチではセルジーニョがPKを決めて先制し、大歓声を耳にする。試合は横浜FCに退場者が出て数的優位に。
【6時50分】前半が終わり、トイレが行列に。拡声器で案内しながら、コンコースの安全な通行や、あふれそうなごみ箱にも気を配る。
【7時5分】後半が始まり、トイレの整列に使ったコーンやロープを片付ける。
【7時20分】各所を見回りながら控え室に戻り、パンをかじって休息。休憩で戻ってきたスタッフから「1-3になった」と衝撃の報告を聞く。
【7時35分】観客を見送るため、スロープゲートに向かう。後半ロスタイムを含めて終了まで20分ほどあるが、敗色濃厚で帰る人が多い。「ご来場ありがとうございました」と声を掛けて見送る。
【8時5分】敗戦で早々に観客がいなくなり、撤収作業を開始。スタンド内の案内表示やロープを取り外す。
【8時45分】撤収作業が終了。コンコース外周を一回りし、ごみが落ちていないか、備品が元通りかなどをチェック。
【9時5分】会議室にボランティア全員が集合。ミーティングをして終礼。
【9時半】別室に移り、バモス各部署のリーダーとクラブ運営会社社員の計10人ほどで反省会。各部署から上がる声を基に、熱心に意見交換。
【10時20分】反省会が終了。

さすがに疲れた様子の寺島さんだが、「これだけの来場者(1万3905人)があったのに大きな混乱もなく終えられ、達成感がある。終礼での言葉を聞くと、3選手や体験参加者もやりがいを感じてくれたようで良かった」と笑顔。
「仕事は大変だが、バモスで知り合った仲間たちと一緒に活動するのが楽しい。その気持ちはどんどん大きくなっている」と、充実した表情で汗をぬぐった。
(長岩将弘)


投稿者: mgpress