3選手新加入しラストスパート 終盤戦へ現状は

今季J2リーグは残り10試合。山雅は17勝9分け6敗で首位の町田と勝ち点60で並び、得失点差で自動昇格圏の2位につける。8日の福岡戦で劇的な決勝点を挙げたジネイを含め、夏場に加わった3選手を紹介しながら、終盤戦に向かう現状を整理する。

ジネイ加入は帰国する直前

ブラジル人のFWジネイ(34)は2015年に来日し、J1鹿島に入団。16年途中にJ1湘南に移り、17年はJ2で12得点して1年でのJ1復帰に貢献。甲府に移った今季は5月に右膝を手術して8月10日に契約解除に。ブラジルへ帰国する直前、山雅のオファーを受けて加入した。
「走り勝つ山雅のスタイルは(以前に反町監督が指揮を執った)湘南と似ている。チームに溶け込むのは難しくない」と話し、クロスやパスに直接合わせてゴールを狙い、長身を生かしたポストプレーにも自信を見せる。
「サポーターにとってジネイといえば、昨季の印象が強いのでは。けがなどで不本意な今季前半だったが、山雅で本来のプレーを見せたい」と意気込む。
J1柏から加わったDF今井智基(27)は178センチと飛び抜けた高さはないが、俊足と屈強なフィジカルを生かしたプレーが持ち味。
大宮ユースから中央大を経て13年、当時J1の大宮に加入。主に右サイドバックとして2シーズンでリーグ戦53試合に出場した。
大宮がJ2に降格した15年途中に柏へ。けがにも苦しんで出番を得られず、今季リーグ戦は出場ゼロ。チャンスを求めて移籍を決めた。
31節の水戸戦(1日)と32節の福岡戦はベンチ入り。出場はなかったが、「アウェー戦に帯同し、ピッチ外でもチームの雰囲気をつかむ機会になった」と受け止める。
シンガポール出身のDFアンダース・アプリン(27)は、同国プロリーグのゲイラン・インターナショナルFCから期限付き移籍で加入。16年から続く山雅との業務提携の一環で、同国籍初のJリーガーに。
「日本のレベルはアジアトップクラス。この挑戦に全力を尽くす」と、若手に混じって研さんを積む。

移籍やけがで攻撃陣手薄に

山雅は7月に工藤が千葉へ、前田直がJ1名古屋へ相次いで移籍し、ほかの主力もけがが重なり、ジネイの加入を差し引いても攻撃陣が手薄な感は否めない。
パウリーニョはJ1浦和との天皇杯3回戦(7月11日)で右足に全治約3カ月のけがを負い、母国ブラジルで治療するため、チームを離れた。永井は28節・讃岐戦(8月11日)で左足を負傷。たびたびのけがで戦列を離れていた三島は、全体練習に復帰した同22日に再び右足を痛めた。2人とも状態は発表されていないが、現在も別メニューの調整が続く。
U-21代表に選ばれ、アジア大会で銀メダル獲得に貢献した前田大は、準決勝のUAE戦で後半22分にファウルを受けた際に右足を負傷。その試合はフル出場したが、帰国後に全治5~6週間と診断された。
前田大を欠いた29節以降、3試合白星から遠ざかっただけに、復帰が待たれた矢先のけがは大きな痛手。反町監督は「代表に送り出すというのはそういうこと。仕方ない」と諦め顔だ。
前田大は「痛みはあったが(負傷後も試合を)やれたので、ここまで長引くとは…」と嘆く一方、「最初は全治6~8週間と言われたので、短くなってよかった。まずは治すことに集中したい」と話す。

6位以上の上位チームは、山雅と5位大分を除いて直近3試合で2勝以上している。山雅は福岡戦の勝利で、今季初の2連敗と引き分けのトンネルを脱した。33節・山口(15日)、34節・熊本(23日)と続く中・下位とのホーム戦で勢いを取り戻せるか。
反町監督は「8月のホーム戦で勝てなかったことが、かなり薬になった」とし、チームの現状について「新戦力も加わり、『自分たちはどういうサッカーをすべきか』を改めて見つめ直しているところ。新たな競争も生まれ、よい緊張感の中で練習ができている」と強調。ラストスパートへねじを巻く。
(長岩将弘)


投稿者: mgpress