サッカー北信越リーグ アンテ4位終戦

社会人サッカーの北信越リーグは16日、最終14節を行った。2部のアンテロープ塩尻はアルティスタグランデ(東御市)と松本市のアルウィン芝生グラウンドで対戦して3─2で勝ち、勝ち点19の4位で終戦。7季ぶりの2部で、目標とした1年での1部復帰(2位まで自動昇格)は果たせなかった。
最終戦でアンテは前半31分、MF當銀郁弥がPKを決めて先制。前半は相手にシュートを1本も打たせずに攻め切った。
後半も主導権を握って4分、ゴール前のこぼれ球をFW宮澤潤幸が決めて4試合連続のゴール。23分にミドルシュートで失点したが、直後に今季新加入のFW高森章吾が右クロスを頭で押し込み3点目。
終盤は相手の攻勢に防戦一方となり40分に失点したが、1点差を何とか守り切った。

2部1位は全勝の北陸大フューチャーズ、2位は’05加茂FC。2部1、2位と1部7、8位が来季入れ替えだが、北陸大は1部5位のFC北陸の下部チームのため規定で昇格できない。加茂は1部の’09経大と同じ新潟経営大の下部チームだが、’09経大が今季7位のため入れ替えが生じる見込み。1部8位の上田ジェンシャンは残留の見通しで、年内に開くリーグ理事会で最終決定する。
1部はサウルコス福井が勝ち点38で2連覇。2位は勝ち点差3でアルティスタ浅間だった。

若返り成果出ず来季へ持ち越し

今季開幕前に「2位ではなく、全勝優勝で1部復帰を」と全員で誓ったアンテロープだが、厳しい現実を突きつけられた。前半戦は2位で折り返したが後半戦で失速し、1位北陸大、2位加茂との対戦はともに先制しながら逆転負け。勝負弱さや決定力不足を露呈した。
高卒4人を含む7選手が新加入した今季は若返りを図り、北信越時代の松本山雅でもプレーしてアンテでは8季にわたり正GKを務めた最年長の33歳、三栗寛士が監督に就任。
「結果的には自分の力不足だが、例年にない収穫もあった」と三栗監督。9節で大野FCに0─3で敗れた時点で優勝はなくなったが、以前のように目標を失ってチームがばらばらになることはなかった。
三栗監督は11節のCUPS戦で選手に復帰し、守備陣をコントロールして1|0で勝利。「勝つために何をすべきか、実戦の中で見えた」とし、来季は選手兼任で立て直しを続けるつもりという。
J3入りの目標を明言した時期もあったアンテだが、低迷でクラブのビジョンは不明確になりつつある。学生チームが上位を占める2部を抜け出し、地域の社会人トップレベルのチームとして存在感を保つことができるか。
在籍6年目で初めて主将を務めた27歳のMF當銀郁弥は今季を「シーズン通して波が大きかった」と振り返り、「安定した強さを身に付けるため、各人の技術はもちろん、意識を高めてチーム全体の底上げを図りたい」と来季を見据えた。
○…アンテ・宮澤(今季11試合に出場しチーム最多の6得点)「勝つためにやるべきことがはっきり見えてきた。自分の武器は運動量。攻守とも足でかせぎ、チームを勝利に導きたい」
○…アンテ・高森(最終戦で決勝点)「失点後にすぐに取り返すことができて良かった。泥臭くてもいいので勝ちにこだわり、来季こそ昇格を決めたい」

(高山佳晃)


投稿者: mgpress