どうする?教育費の不安 FP北村きよみさんに聞く

ママ友にも気軽に相談できないデリケートな悩みの「お金」。今回は子どもの教育費について不安を抱えている1歳から12歳の子どもがいるママ5人が集まり、ゆめサポママ@ながの共同代表で、ファイナンシャルプランナーの北村きよみさんに質問に答えてもらいました。

教育資金は最低300万ためないことも選択肢の一つ

Q幼稚園から大学まで教育費はどのくらいかかりますか?
幼稚園から大学まですべて公立の場合は約750万円。県内で多いと考えられる小学校から高校までが公立、大学だけ私立(文系)の場合は約900万円。この中には授業料と学校外活動費(塾や習い事など)も含んでいます。
幼稚園からすべて私立なら2000万円以上。県外の大学に通う場合は、仕送りも500万円ほど必要になります。
今は地方でも私立小学校がありますが、公立と私立が思ったより金額の差がないと私立小学校に入れた場合、大学までとなると大きな差になります。
Q教育資金はどれくらいためればいいですか?
家の事情や教育に関する考え方でも違ってきますが、一般的には最低300万円、できれば500万円以上とお話ししています。300万円あれば、国公立の大学なら授業料はまかなうことができます。県外の大学に行く場合、受験費用や受験のための宿泊費、引っ越しなどにかかるお金や入学金などで平均200万円ほどかかると言われています。300万円あれば、とりあえず大学に入るところまでは足りそうです。
子どもが大学に行きたいと言ったら、何が何でもかなえてあげたいと思う場合と、ある程度までは準備するけど、あとは自力で行くように伝えるという場合と、大学に行きたかったら自力で行くようにと子どもに伝える場合とでは、ためる必要があるお金は全く違ってきます。ためないことだって選択肢の一つです。行くか行かないか分からない大学資金のために、今を楽しむお金がないことは寂しいですよね。ですから、夫婦の考え方がとても大事になります。

無理ないプランで今の時間も大切に

Qどうやってためればいいですか?
教育資金といえば学資保険を思いうかべる人は多いと思います。超低金利時代の現在は、学資保険といえども、あまり増えることを期待できません。さらに18年間、保険料という形で他に流用ができず、固定されてしまうデメリットがあります。保険で言えば変額保険とか外貨建ての保険、保険以外なら今年1月から始まった積立NISAなども利用できます。もちろんコツコツ預貯金でためるというのも悪くはないですが、効率よくためることを考えたら、運用という観点で考えてみることも必要です。毎月の貯蓄金額が変わってきます。
ちなみに、児童手当(月1万~1万5000円)を生まれてから中学卒業までためていれば、約200万円になります。足りない分を預貯金で補う場合、5000円を18年間ためると約100万円になります。目安として覚えておくと目標設定がしやすいですよ。ためられない時もありますから、目標を決めたらそれぞれのため方のメリットとデメリットを知り、無理のない貯蓄プランを考えましょう。
Q教育費について知っておいた方がいいことは?
大学入学までに500万円と聞くと、何とかその金額をためようと思う方も多いと思います。子ども1人なら毎月約2万円で済みますが、2人なら約5万円、3人なら約7万円の積立が必要になります。その他にも習い事も、塾もとなると、教育費にかかるお金はいくらあっても足りません。そんなことから「子どもの教育はお金がかかるから、3人欲しいけどうちには無理」などという声もよく聞きます。でも、教育資金は夫婦の考え方で決まる部分も多くあります。「かかる」のではなく「かけている」部分が多いのではありませんか?本当に必要があるのか、どこまでためるべきか、一度考えてみてください。
子どものためと思ってかけているお金が、子どもの今の楽しみや、家族の楽しみと引き換えになっていませんか?子どもとの時間はあっという間です。もっと今を楽しみましょう。

参加者の声 必要な金額が具体的に

★矢島美咲さん(42、松本市)=子ども3歳漠然と抱いていた教育資金への不安が、明確な数字を知ることで、どのように準備していけばいいのか分かりました。お金との向き合い方も参考になりました。
★佐竹伸子さん(45、同)=子ども4歳ざっくばらんに話してくれた講師の北村さんに親しみが持てました。将来の教育費のためと節約を徹底するより、子どもとの今しかない時間、それに伴う費用を大事にするという話に共感しました。
★高橋香織さん(40、同)=子ども4歳、1歳大学入学までに必要な金額や、児童手当で200万たまるので月5000~1万5000円ためたらいいなど具体的に分かってよかったです。教育資金をためるのはもちろんですが、子どもたちが一緒に遊んでくれるうちは親子でたくさん遊びたいと思いました。

投稿者: mgpress