緑のキセキ 全社予選準決勝長野戦

昇格の道つなぐ逆転劇

2009年の全国社会人サッカー選手権(全社)予選の北信越大会は8月14~16日、新潟県新発田市の五十公野公園陸上競技場などで開いた。6チームがトーナメントで争い、県代表の松本山雅FCは2位で全社出場(3位まで)を決めた。
前後半40分ずつ。山雅は1回戦(14日)でヴァリエンテ富山に5─0で快勝。
準決勝(15日)はAC長野パルセイロ(前年優勝枠)と対戦し、前半に2点を先行されたが、後半はボールの奪い合いに競り勝って追い付き、終了間際に柿本がゴールして劇的な逆転勝ちを収めた。
決勝(16日)はツエーゲン金沢(石川)と対戦し、前後半の開始直後に1点ずつ失って0─2で敗れた。

勝てば全社出場が決まる準決勝。山雅は長野の速く鋭い出足に圧倒され、自陣でボールを奪われて速攻を許すなど、前半は一方的にやられ続けて目を覆うばかりの苦戦だった。
FWと攻撃的MFが相手3バックのスペースを突き、ボランチやサイドバックが押し上げる攻めを再確認して臨んだ後半は、早い時間帯に1点を返したことや相手の運動量が極端に落ちたこともあり、逆転までこぎ着けて駆け付けたサポーターを歓喜させた。
しかし、見せ場なく敗れた決勝を含め、リーグ戦から続く「先制されて苦戦」という悪い流れは今回も断ち切れず、課題が残る。
全社で2位以上になり、全国地域リーグ決勝大会の出場権を獲得するのが、山雅に残された来季JFL(日本フットボールリーグ)昇格への唯一の道。長野戦の後半に現れた「このままでは終われない」(柿本)という追い込まれた意識やプレーを常に保てるかが、厳しい道のりを乗り越える鍵になるだろう。
(山岡史明)

「緑のキセキプレイバック2009」は松本山雅FCが北信越リーグ1部からJリーグの一歩手前となるJFL(日本フットボールリーグ)昇格を決めた2009(平成21)年の劇的なシーズンを、松本平タウン情報に掲載した記事や写真を再構成してお届けします。

投稿者: mgpress