【緑のキセキ】 天皇杯県予選決勝(8月30日)長野戦 絶体絶命から大歓声へ

2009年の天皇杯全日本サッカー選手権県予選を兼ねた県選手権の決勝は8月30日、松本市のアルウィンで行った。松本山雅FCがAC長野パルセイロを延長戦の末に1|0で破り優勝。2年連続4度目の天皇杯出場を決めた。
前後半は両チーム無得点。迎えた延長(前後半10分ずつ)前半4分すぎ、山雅はGK原が相手を倒して与えたPKを自ら止めると、途中出場の今井がこぼれ球を相手ペナルティーエリア近くまで運び、倒されてFKを獲得。これを鐡戸が直接ゴールして競り勝った。

延長で与えた絶体絶命のPK。原が足に当てて弾いたボールは、自陣で相手に奪われてPKの原因をつくった今井の元へ。挽回を期す今井が独走してゴール正面右で倒され、ピンチは一転してチャンスに。鐡戸が右足を振り抜くとボールはゴール左に吸い込まれ、山雅サポーターの悲鳴は大歓声に変わった。
このシーズン4度目の「信州ダービー」は、前半に攻勢を仕掛ける長野、後半に巻き返す山雅というそれまでの展開が一変。前半のシュート数は長野1に対し山雅8と圧倒したが、バーを二度たたくなど決定機を逃し、後半は布陣を変えた長野が逆襲。今回も紙一重の勝利だった。
前年の天皇杯で山雅はJ2湘南を破る金星を挙げたが、選手の疲労とけがが重なり、JFL(日本フットボールリーグ)昇格につながる全国社会人選手権に、よい状態で臨めなかった苦い経験がある。
「Jと対戦するのもクラブの目標。ベストメンバーで臨む」(吉澤監督)というが、前年の轍(てつ)を踏まないためにどうするか。選手の意欲は高く、その戦いを見たいサポーターも多いだけに、難しいところだ。

「緑のキセキプレイバック2009」は松本山雅FCが北信越リーグ1部からJリーグの一歩手前となるJFL(日本フットボールリーグ)昇格を決めた2009(平成21)年の劇的なシーズンを、松本平タウン情報に掲載した記事や写真を再構成してお届けします。

投稿者: mgpress