大混戦の最終盤頑張れ山雅!! 負けられないリーグ残り3試合 優勝・自動昇格でJ1へ

来季4年ぶりのJ1復帰を目指し、J2最終盤を戦う松本山雅FC。優勝や自動昇格(2位まで)が期待されるが、首位の大分からJ1昇格プレーオフ(PO)進出圏内の6位福岡までの勝ち点差は6と、J2上位は史上まれに見る混戦。リーグは残り3試合。熾烈(しれつ)を極める昇格争いを勝ち抜くことができるか。

けが人多く攻撃陣手薄

「今日は全員が駄目だった」と反町監督が語った39節の大分戦(10月28日)。けがの前田とセルジーニョを含めて前節から3人が入れ替わった影響もあり、攻守に連携を欠いた山雅は相手の勢いに押され、9試合ぶりの黒星を喫した。
前回の敗戦(30節・横浜FC戦=8月25日)後、31節(9月1日)から負けなしではあったが、内訳は後半ロスタイムの劇的なゴールで勝った32節の福岡戦(同8日)以外は、中下位を相手に2勝5分け。思うように勝ち点を上積みできなかった。
クラブ記録に並ぶ5連勝もあった夏場の勢いを失っており、ほかの上位チームの足踏みに助けられた格好で首位を維持していた。大分戦のスコア以上の完敗で開き直り、残り3戦に立て直して臨めるか。
不安材料はけが人が多いこと。ほかにジネイと中美が傷んでおり、大分戦の終了間際にはGKの守田が相手選手と交錯して傷んだ。橋内が大分戦で復帰し、パウリーニョも復帰間近の見込みだが、攻撃陣が手薄な感は否めない。

山雅がここまで上位を維持している要因は、現時点でリーグ最少の負け(7敗)と失点(34)だ。特に失点の少なさは、2番目に少ない東京Vと岡山に5点差をつけて頭一つ抜けている。2位で昇格した2014年も、最終的な負けと失点は2番目に少なく、命運を握る数字と言えそうだ。
引き分けの多さも目立つ。39節時点で13は、横浜FCなど4チームと並び最多。年間で過去最多だった12年の14に迫る。
粘り強く「負けない戦い方」ができているとも言えるが、うち7試合で相手の2~3倍のシュートを放っており、決定力不足は顕著だ。総得点52はリーグ22チーム中10位。昇格には最終盤での挽回が必要だ。

難敵相手に一戦必勝で

POを含む昇格争いは7位大宮までの6チーム(町田はJ1ライセンスを交付されていないため、自動昇格、昇格POともに対象外)に絞られ、いずれにも自動昇格の可能性がある。山雅の残り試合の対戦相手はいずれも難敵。特に5位東京Vとの直接対決は大分戦に続く大一番だ。
堅守の東京Vは、今季13得点のドウグラス・ヴィエイラをはじめアラン・ピニェイロ、夏に獲得したレアンドロと泉澤らで組む3トップも脅威。山雅守備陣が封じ切れるか。
「ここまでくると、戦術的な問題よりメンタリティー。ネガティブな雰囲気を出さず、もう一回、自分たちの良さを見つめ直してやるべき」と大分戦後の反町監督。
得失点差で3位になった16年を除き、山雅はJ2ではシーズン後半開始時より順位を上げて終えている。今季は22節時点で2位。指揮官が常々口にする「一戦必勝」で、勝ち点9を積み上げたい。

(長岩将弘、フリーライター多岐太宿)

投稿者: mgpress