元建具職人眞々部さんと陶芸家髙野さん「二人展木陶」

安曇野市豊科の法蔵寺は10日まで、元建具職人の眞々部進さん(71、同市堀金)と、陶芸家の髙野榮太郎さん(70、松本市内田)の「二人展木陶」を開いている。2人を古くから知る大澤法我住職(64)の呼び掛けで開催。眞々部さんは仕事の合間に作りためた盆や器などの木工芸作品約50点、髙野さんは10月に焼き上がった新作を中心に約100点を出品している。
眞々部さんは15歳から今年1月までの55年間、建具職人として働いたが、作品展を開くのは初めて。28歳から仕事の傍ら、独学で木工芸に取り組んできた。
展示したのは初期作の九面観音立像の他、40歳のころ日本伝統工芸新作展に3年連続で入選した神代欅(じんだいけやき)寄木菓子器、欅拭き漆盆なども。中でも初出展で入選を果たした神代欅環付飾り箱は4年の歳月をかけたという力作だ。眞々部さんは「触れてもらい、時間をかけてじっくり見てほしい」と話す。
髙野さんは共に全長10メートルの登り窯と穴窯で制作。自ら伐採したアカマツを燃料とする。
今展は登り窯の作品が中心で販売もする。42年間で2万個を作ったという定番の「焼〆ビール杯」、初めて試したという赤い釉薬(ゆうやく)が目を引く大皿やコーヒーカップなどがある。見る角度で景色が変わる「窯変(ようへん)花入」は穴窯の作品だ。作品展初日に70歳となった髙野さんは「多くの人の支援とアカマツの燃料があってこそやってこられた」と振り返る。
大澤住職は「命がけでやっている人たち」と2人を評価。「眞々部さんがようやく作品を展示してくれたこと、古希を迎え、さらに頑張ろうとする髙野さんの気構えが、うれしくて仕方ない」と話した。
午前9時半~午後4時半。法蔵寺電話72・2273
(宮沢厚子)

投稿者: mgpress