マイスタイル 助産師&フォトグラファー杉山清香さん

紅葉がきれいな公園でカメラのシャッターを押す杉山清香(さやか)さん(32、池田町)。安曇野市穂高にある助産院「ウテキアニ」で助産師の手伝いをしながらフォトグラファーとしても活動しています。
モデルは第5子を妊娠中の望月智恵さん(33、安曇野市)。「この木の下でよくお昼ご飯を食べているんです。いつもはきょうだいがにぎやかなので、おなかの子とゆっくりできる時間がよかったです」。杉山さんは家族との出来事に耳を傾けながら、おなかに手を当てる愛情あふれた望月さんの表情を、カメラに収めていました。

9年間勤めた病院を退職し

杉山さんは県内の看護大学を卒業後、中信地区の病院で助産師・保健師として勤務していました。しかし、3人の子どもを出産し、子育てをしながらでは、病院でのフルタイム勤務が厳しく、片道約1時間の通勤時間が負担になり、昨年12月に約9年間勤めた病院を退職しました。

ベビーフォト撮影を猛勉強

母親になったことで助産師としての視野も広がり、仕事にやりがいを感じていたけれど、子育てと仕事の両立は思った以上に大変でした。好きな仕事を続けられなかったことに少し落ち込んだといいます。そんな時、インターネットで目にした一般社団法人ママフォトグラファー協会のベビーフォト講座の受講生募集。「かわいい赤ちゃんの姿とお母さんの愛にあふれた表情を残すお手伝いをしたい。それは助産師としての気持ちと共通するものがあり、ベビーフォトグラファーの資格取得をすぐに決めました」と杉山さん。
講座で学んだのは、赤ちゃんや子どもとのコミュニケーションの取り方。そして、ベビーフォトは、白い空間でふんわりとした光に包まれた作品です。「光」の扱い方、「露出」「構図」「ピント」などは、お金をいただいて納品できる作品として重要な点。SNS表現力というポイントもあって、インスタグラムにアップされた時に注目度が高い色彩、赤ちゃんやママの表情も採点項目にあったそうです。
機械が苦手で、持っていた一眼レフカメラの機能も使いこなせなかった自分が、その時は写真を仕事にするなんて思いもしなかったけれど、ベビーフォト、マタニティーフォト撮影の勉強にのめり込んだと話します。

「二つの道」に運命を感じて

同時期に、杉山さんが第2、第3子を出産した助産院「ウテキアニ」の高橋小百合さんから、「子どもをおんぶしてでもいいから手伝いに来てほしい」と声をかけられました。自分の進みたい道はフォトグラファーと助産師。これが同時に見えてきて、二つの道が運命のようにも感じたそうです。
というのも、杉山さんが看護師新人時代に、助産師向けの雑誌で高橋さんのインタビューを読んだことがありました。「助産師はその人の人生の一部になるもの。夫婦、そして家族に寄り添っていきたい」という言葉に感動し、女性が本来持つ力、その人らしいお産にこだわり、貫いてきた高橋さんの姿に、助産師として憧れていたのです。同院で出産を決めたのも、憧れている人と自分らしいお産がしたかったのが理由でした。その高橋さんから、自分を必要として、仕事を手伝ってもらいたいという依頼がとてもうれしく、子連れで働こうと決心しました。
お産の仕事の合間を縫って、撮影の仕事をする杉山さん。「おなかに命を宿した妊婦さんや赤ちゃんを見つめるお母さんは、とてもすてきな表情をしています。今しかない瞬間を県内の美しい景色とともに残し、子どもに見てもらいたい。自分は愛される存在であり、こんなに美しい環境で育ったということを、写真を通して伝えていきたいです」(本庄みどり)

ベビーフォト(自宅スタジオ撮影)3カット2500円~。マタニティー、ファミリーの屋内外での撮影15カット以上データ納品1万円。詳しくはkokonema01@gmail.com

投稿者: mgpress