視覚障害者と同じ立場で ブラインド運動会

信州伴走・伴歩協会は11日、視覚障害者と、アイマスクを着けた健常者が共に汗を流す「ブラインド運動会」を、松本市の信州スカイパーク陸上競技場で開いた。視覚障害者3人を含む約30人が参加。健常者は視覚障害者と同じ立場で50メートル走などを体験した。
健常の参加者は2人1組でアイマスクを着ける人とガイド役に分かれ、階段を下りたり、スロープを上ったりをまず体験。輪になった伴走用のロープを持ち、2人で歩幅を合わせて腕を振って歩く練習をした後、50メートル走に挑戦した。「怖くて走れない」との声も挙がったが、「イチニ、イチニ」と掛け声を合わせて走りきった。
マラソン大会に出ている視覚障害者と伴走者が、400メートル走をするデモンストレーションを見せると、息の合った2人の走りに、「すごい」と拍手が起こった。
また同会の大谷拓哉代表(51、同市城山)が、街中でも通用する視覚障害者のガイドの方法を説明。段差の高さが分かりやすいように肩か肘を持ってもらうこと、必ずガイドが先行し、周りの状況を的確に伝えることなどを挙げた。
夫婦で参加した金井圭さん(45、同市沢村)、聡子さん(42)は「全盲の人が運動をする感覚が分かり、理解が深まった。目隠しをしていると方向が分からず、いかに視覚に頼っているのか分かった」。
視覚障害者に運動の機会を提供するとともに、伴走・伴歩者の育成を目的として初めて開いた。大谷代表は「見えないことを体験してもらうことを第一歩に、運動の輪を広げていきたい」と話した。
(丸山知鶴)

投稿者: mgpress