山雅0-0徳島 首位の重圧耐えた先に

両チーム無得点で、このままでは2位で自動昇格はできても優勝には届かない後半40分過ぎ、1点をリードしていた大分がロスタイムに山形に追い付かれたとの一報が入り、山雅ベンチがざわめく。
徳島の最後の決定機だったロスタイムのCKは、相手DFの頭に当たるもゴールをそれ、窮地を脱した山雅はそのまま試合を終わらせた。優勝は、混戦と首位の重圧に耐え、ラスト3戦を無失点で締めくくったご褒美だろう。
勝てばJ2初優勝と来季4年ぶりのJ1昇格が決まるとあって、今季最多の観客約1万9000人がサンアルに詰めかけた。山雅の得点機は少なくなかったが、前半8分に石原のスルーパスに抜け出した高崎がシュートをミス。再三のFKは岩上のボールにフリーの高崎が頭で合わせたが、GKの正面を突き、ゴールの枠を外れた。
地鳴りのような歓声を受けて走った前田は、シュートがキャッチされたり、ドリブルでゴール前まで切れ込んでも孤立したり。
「今季のわれわれを象徴するようなゲーム。良かった部分も、悪かった部分も」と反町監督。前線から守備の意識を高く持ち、相手を抑えこむ堅守は最後まで光った。しかし、前線に立ち続けた高崎と前田が「個人的には悔しさが残るシーズンだった」と異口同音にこぼしたように、シーズンを通じて拭えなかった決定力不足は、最終戦でもはっきりと現れた。
1季で降格した3年前を振り返り、「J1で順風満帆にいくとは思っていない」と反町監督。田中は「ひたむきに、死にものぐるいで戦っていかなくては」と表情を引き締め、「次はJ1で優勝シャーレを掲げたい」。そのためには、高い得点力を持つ救世主が必要だ。

【選手コメント】
○…3番・田中(シーズン中盤まで控えが続くも後半は先発に復帰)
初のタイトルをホームで獲得し、サポーターの喜ぶ顔を見ることができて幸せ。が、新たな厳しい戦いへの思いがうれしさを上回り、身が引き締まる思い。
○…9番・高崎(飯田、石原と並びチーム最多タイの41試合出場)
積み重ねてきた努力が結果に結び付き、ほっとしている。けがをしない体づくりを意識してきたが、今は痛いところだらけ。しっかり休んで良いコンディションで来季に臨みたい。
○…7番・前田(高崎と並びチーム2位の今季7得点)
水戸から戻り、1年目より試合に出られるようになったが、思い通りにプレーできないことも多かった。J1で自分がどれだけ通用するか楽しみ。もっと貪欲にゴールを狙う。
○…20番・石原(最終節が26歳の誕生日)
ファン、サポーターら多くの人の後押しで優勝・昇格できた。プロになって初のリーグ制覇。誕生日と重なり最高の思い出になった。
(取材班)

投稿者: mgpress