安曇野市 ご当地体操で冬場も元気に

園児からお年寄りまで幅広い地域住民の健康維持・増進を目的に作られた“ご当地体操”。安曇野市では、市歌に合わせた「あづみの健康体操」が健康づくり教室などで行われ、徐々に市民に広がりをみせているという。これから迎える冬場の運動不足解消にもぴったりな、この体操を考案した同市健康推進課の健康運動指導士、横山みゆきさん(31)にポイントなどを聞いた。
「窓拭きをするように大きく腕を動かしましょう!」。16日、同市三郷七日市場の健康づくり推進員が、地元住民に呼び掛けて開いている健康づくり教室をのぞくと、みんな笑顔で元気いっぱい。音楽のテンポに合わなくてもそこはご愛嬌(あいきょう)。できる範囲でやっている。
市歌は全3番。体を動かしやすくするため、作曲した飯沼信義さんに編曲を依頼し、リズミカルな体操用の曲として2016年に完成した。体を大きく伸ばすような基本動作に、地元の風景や特産を表現した“安曇野らしい”動作をプラス。誰でもできるよう、立位と座位の2バージョンがある。
体操の基本は、普段動かさないところを動かすこと。例えば「両手を上げる」は日常生活でめったにしない動作の一つだ。背筋や体側を伸ばす効果がある。「横に動く」ことも少ない。股関節に刺激を与えられる。
基本動作にオリジナルの動作が1~3番それぞれに入る。1番は水が湧き出す様子を表現した「豊かな水」。手のひらを上に向け、両手を下から上にゆっくりと上げて下げる。
2番はリンゴをもぎ取る「リンゴ狩り」の動作。左右にステップしながら手を上に。3番は「揺れる稲穂」。左右に重心移動しながら、上げた両手を柔らかく左右に動かす。
「市歌を覚えるのも大事」と横山さん。「歌いながら体を動かすことで脳トレになる。歌う・口ずさむといった発声は、インナーマッスルが鍛えられます」
実際にやってみると、なかなかテンポが速く、動作が追い付かない。一生懸命やっているうちに体が温まってくるのが分かった。

「あづみの健康体操」を作るのに、市は松本大(松本市)人間健康学部スポーツ健康学科の協力で体操の身体活動量を測定した。
1回約3分半の体操を立位バージョンで行うと、およそ10~20キロカロリーを消費。ラジオ体操第2をこなした活動量をやや上回っている。座位バージョンだと第1とほぼ同じ。横山さんは「ラジオ体操にとって代わる存在になりたい」と普及を目指す。
今春にはDVDを作り、市内の地区組織やサークル、介護・福祉事業所などの団体に貸与を始めた。動画投稿サイト「ユーチューブ」にもアップ。「家でやりたいけれど覚えられない」という人も、タブレット端末などで見ながら運動できる。
体操を実践した人からは「体がほぐれていい」「気持ちが若返り、明るくなった」などの声が寄せられている。「健康体操は体に優しい有酸素運動。目標は1日1回。ウオーキングなど自分が好きな運動にプラスして、楽しく継続してほしい」と横山さんは呼び掛けている。
安曇野市保健医療部健康推進課電話0263・81・0726


投稿者: mgpress