奮闘 高校生ホテル 国内2例目 白馬高生が温泉旅館で実習

反省も笑顔も 一生の宝

白馬高校(白馬村)国際観光科の生徒が村内の温泉旅館を生徒だけで運営する実習「高校生ホテル」が11月27、28日行われた。国内で2例目、県内では初という試みで、生徒にとっては何から何までが初めての体験。おもてなしに奔走した姿をカメラで追った。
実習の舞台は、八方地区の温泉旅館「しろうま荘」。趣旨に賛同した県内外の教育関係者や外国人ら14組30人が宿泊客となった。
2年生28人は5班に分かれて業務を担当。チェックインの前には大出公園やジャンプ台など村内を巡るツアーも行った。
27日午後3時、いよいよチェックインがスタート。宿泊客が次々とフロントを訪れ、対応に追われる。「お客さまを待たせないように…」と意識すればするほど焦り、部屋を間違えて案内するミスも。見守るしろうま荘の丸山俊郎支配人(44)は「よくあること。大抵何とかなるから」と励ましたが、生徒は「もっとしっかり確認すればよかった」と反省しきりだった。
旅館周辺を散策するツアー、食事の配膳、布団敷き、生徒自ら企画したおもてなしコーナー…。接客や裏方の作業がびっしり組まれたスケジュールは慌ただしく進み、生徒たちは必死に自分の役割をこなす。
渡邉尊さん(17、安曇野市豊科)は、布団敷きで汗だくになりながら館内を駆け回り、くたくたの様子。「丁寧さと素早さが求められ、頭がごちゃごちゃになる瞬間もあった。とにかくいっぱいいっぱいでした」
フロントで外国人対応を中心に担った伊藤葉菜さん(17、白馬村北城)は「パッと浮かばない英単語もあり悔しかった」とぽつり。外国人向けツアーガイドや通訳の仕事に興味があり、「この経験は絶対今後に生かす」。
28日正午、全ての宿泊客を見送り、客室を清掃して実習は終了した。今回は全国初の「高校生ホテル」を2年前に実施した静岡県立熱海高校の小見山秀彦教諭も宿泊。小見山さんは「生徒には逃げ場のない実習をやりきったという達成感が生まれたと思う。それが一生の宝になるはず」と目を細めた。
(大山博)

投稿者: mgpress