集大成の料理 松本第一高の食物科卒業作品展

フレンチ、和食、中華、アウトドア…

松本第一高校(松本市浅間温泉)の食物科3年4組は1日、卒業記念作品展を開き、生徒24人が腕を振るったさまざまなジャンルの料理を展示した。3年間の集大成を見ようと多くの保護者らが訪れた。
フレンチ、和食、中華などの他、アウトドア、パーティーといった珍しいジャンルの料理も並んだ。生徒は自分の料理にテーマを付け、規定の金額以内の食材で数品を作った。自分の献立の中から「これは」と思う料理を1品選び、来場者に試食してもらう取り組みも今年始めた。
アウトドア料理に「キャンプ」とテーマを付けた小倉杏珠季(あずき)さんは「まるごと玉ねぎスープ」「牛モモ肉のビール煮」「バウムクーヘン」などを作った。現在もボーイスカウトを続ける小倉さんはキャンプ時の調理法、焼く、煮るを基本に調理。焼いただけでは硬いという牛モモ肉は6時間かけて煮込んだ自信作という。
小倉さんは「みんなと同じことを学んだが、自分らしい作品を作りたいとアウトドア料理にした。将来は和菓子職人になりたい」と笑顔を見せた。
茶懐石料理に「寒椿(つばき)の茶事」というテーマで取り組んだ茂山鈴花さんは「鯛(たい)の昆布〆(じ)め」「鰆(さわら)の幽庵焼き」など13品を作った。ツバキの花ははかなく散るため、「一瞬、一瞬を大切にしたい」という思いを料理にも込めたという。
卒業後、東京の料亭に就職が決まっている茂山さんは「今日の出来は60点。プロの料理人を目指すにはこれで満足しては駄目」と厳しく自分を見つめた。
食物科主任の原田美枝子教諭(56)は「いい作品ができた。3、4年前からプロの料理人のコンクールを見るようになり、生徒のレベルが上がった」と話した。
3年5組の作品展は15日に行う。
(浜秋彦)

投稿者: mgpress