「おはなしの会」100回目 興文堂平田店絵本読み聞かせ人気

松本市平田東の興文堂平田店のスタッフが月に1度店内で絵本の読み聞かせをする「おはなしの会」が2日、100回目を迎えた。8年ほど前に始めた地道な活動だが、今では多くの子どもたちが楽しみにし、入れ替え制を取るほどの人気となっている。
この日は前半に37人、後半は22人が参加。小さな絵本「どんなおと?」や大きな絵本「まどからおくりもの」、パネルシアターなど6作品を取り上げた。最初は周りの椅子に座っていた子どもたちだが、徐々に本の前に集まり、身を乗り出して話を聞いていた。
松本市波田から幼子を2人連れて参加した有賀恵莉さん(31)は「夫が土日休みじゃないので、こういう所があるのはありがたい」。会が終わるとカードにスタンプをもらい、5個たまると店の入り口にあるカフェでソフトクリームをもらえるのも子どもたちの楽しみだ。
「おはなしの会」は絵本に親しんでもらうきっかけに―と店のスタッフが始めた。回を重ねるごとに参加者が増え、2年ほど前の70回を超えるころから、入れ替えで2回開くことに。毎回40人ほどが集まるという。奈良井功社長は「ボランティアがやっているところはあるが、店員が読み聞かせの会をしている書店は珍しい」と話す。
勉強会に出掛けたり季節のプログラムを考えたりと中心になって活動する奈良井和子さんは「最初は参加者が1人、2人の時もあり、どうしようかと思いながら続けた」と振り返る。
会に参加した子が小学校高学年になって書店を訪れ、当時の思い出を語ってくれる時は感慨深いという。子どもたちにとっても、本屋さんのお姉さんの顔を見るのは楽しみになっているようだ。
「絵本の中には大人が『ふーん』と思うこともある。お父さんやお母さんにも絵本の良さを分かってもらいたい」と和子さん。「200回に向けて頑張りたい」と思いを新たにした。
(田原利加子)

投稿者: mgpress