英国誌に「松本城鉄砲隊」

松本城で火縄銃の演舞などに取り組む「松本城鉄砲隊」の広報担当、マシュー・オクハラさん(34、松本市中山)が書いた記事が英国の武術専門誌に掲載された。チャンバラで知られ、刀のイメージが強い「サムライ」が火縄銃を撃つ姿は英国のメディアにとって驚きだったといい、「歴史の本当の姿を伝えたい」とマシューさんは話す。
記事が掲載されたのは「World Of Martial Arts Magazine(武術の世界)」11―12月号。英国最大級の武術専門誌といい、柔道、テコンドー、空手などの記事を掲載している。
マシューさんの「松本城鉄砲隊」の記事は3ページ。よろいかぶとを身に着けて火縄銃を撃つ姿、歴史や現在の訓練、日本に火縄銃が伝来してからの歴史などをまとめている。
マシューさんは、退役英国軍人で、日本人女性と結婚して、2017年から松本に移住。志願して鉄砲隊の一員となった。「私にとってもサムライが銃を撃つのは驚きだった。英国人にとって、映画やテレビ番組で見るような、刀で接近戦をするのがサムライだ」と話す。
鉄砲隊の広報担当として、砲術披露の際に英語の解説をしたり、外国人観光客に直接説明したりする。英語のサイトを制作したほか同隊を紹介する記事が欧米のウェブ上のニュースになり、今回の雑誌掲載につながった。
同隊の西堀恒司隊長(70)は「国内で30~40の鉄砲隊があるが、こうした形で海外で紹介されるのは珍しいと思う。実際に隊に参加し、日本のサムライの地位や役割を理解した上で紹介してくれるのはありがたい」と話す。
西洋では、戦争のたびに銃が改良され、工業製品となったが、日本では江戸時代の鎖国で独自の銃や扱いの作法が発達した。一つ一つが丁寧に作られている火縄銃を「美しい」というマシューさんに、西堀隊長は目を細めて喜ぶ。
同雑誌のウェブサイトからデジタル版、雑誌を購入できる。
(井上裕子)

投稿者: mgpress