信大病院子どものこころ診療部がセミナー 発達障害の学生支援

信大医学部付属病院(松本市)子どものこころ診療部は8日、一般市民向けのセミナーを同病院で開いた。同大学生相談センター障害学生支援室の篠田直子室長が「発達障害のある大学生の支援」と題して話し、約120人が耳を傾けた。
篠田室長はまず、発達障害と診断されたり、その疑いがあったりし、支援を受けている学生が増加していると報告した。
大学では自己決定が求められ、対人関係が複雑化したり、1人暮らしで生活空間が不安定になったりして学業の継続が困難になるケースが多いという。支援室は、発達障害の特性が強い学生と、大学の環境とのミスマッチから生じる問題と捉えて支援に当たっていると説明。
「自ら周囲に理解と援助を求める力や、時間管理といった対処スキルを本人が獲得することと、周囲の支援が合わさり、本当の支援になる」とした。
現在行っている具体的な支援として、課題提出の期限延長や、板書やメールなどを用いる指示の視覚化といった合理的配慮、時間管理の指導などの個別支援も紹介。
入学前と社会人になる前にやっておきたいことにも触れた。「発達障害の学生の支援を考えることは、特別扱いでなく、全ての人にやさしい大学づくりのヒントになる」と結んだ。
子ども支援のボランティアに関わる市内の50代女性は「子どもの特性をつかみ、先々を見通した支援を考えていく必要性を感じた」と話していた。
(青木尚美)

投稿者: mgpress