厨房の女性に感謝 笹賀の公民館「よってけや」常連客が手料理

松本市笹賀の二美町2丁目町会の公民館で22日、毎月恒例の居酒屋「よってけや」が開かれた。この日は、普段は厨房(ちゅうぼう)を担当する女性4人が客として来場。常連客の男性6人が手作り料理を振る舞った。個室でくつろいだ女性たちは「おいしいね」「気分は最高」などとうれしそうに味わった。
「よってけや」は公民館事業として2008年11月にスタート。行事のある日を除く毎月第4土曜日の午後6時半~9時に開き、参加費1000円(酒持参は500円)で毎回20人前後が楽しんでいるという。
もてなしを受けたのは谷口武子さん(79)、桜井睦子さん(79)、宮崎芳子さん(93)、立花よし子さん(85)の4人で、客の立場で参加するのは初めての体験だ。スタート当初から厨房を担当しており、献立は代表の谷口さんが考案。当日は朝9時半からの買い出しで始まり、閉店後の片付けが終わるのは午後10時ごろになるが「4人で行き会えるのがうんと楽しい」「台所に会場の笑い声や歌声が聞こえてくるとうれしくなる」と声をそろえる。
この日、男性たちが作ったのは「長芋のバターしょうゆ焼き」「甘辛みその豚バラ大根」「えのきステーキ」などで一般参加者が訪れた会場にも配膳した。女性たちは、料理の皿を個室に運び入れる男性らに「大変だったね」「ありがとう」「こういう機会が増えるとうれしいな」などと笑顔を見せた。
料理を振る舞った常連客の宮川正文さん(88)は「10年もの間、毎回料理を用意するのは大変なこと。支えられていると分かってはいたが忘れちゃいけない」と感慨深げ。この町で生まれ育ったという公民館長の山田さつきさん(48)は「こうやって住民が関わり合って町がつくられていくのがいい」と話していた。
(宮沢厚子)

投稿者: mgpress