90歳超えた母と縁起物作り続け 「お神酒の口」作り手 千野恵利子さん

神棚に供えるとっくりに挿して招福などを願う松本地方の新年の縁起物「お神酒の口」。千野恵利子さん(60、塩尻市)は、江戸時代から続くこの繊細な松の木をかたどる竹細工の、唯一の作り手だ。
「下ごしらえ」「編み手」「仕上げ」の作業を3人で分担して製作。千野さんは1989(平成元)年に祖母から4代目の「編み手」を引き継いだ。年末はいつも松本市原の実家で、仕上げ役の母、矢澤松子さん(91)と細かな作業に追われる。
平成の時代と共に伝統工芸と向き合った千野さん。「私にとってのお神酒の口の御利益は、90歳を超えた母と仕事ができることです」と目を潤ませた。
30日まで松本市大手4の縄手通り商店街の矢澤鯛焼店(電話33・2482)で購入できる他、注文にも応じる。
(浜秋彦)

投稿者: mgpress