桜仙峡あずきで特産品 池田の在来種 桑の葉粉と「どら焼き」に

池田町陸郷の寺島孝さん(71)宅に100年以上前から伝わり、保存会10軒で生産する小豆の在来種「桜仙峡(おうせんきょう)あずき」と、町産の桑の葉パウダーを使ったどら焼き「桜仙峡の月」が12日、発売された。町内に店舗を持つ丸山菓子舗(本店・安曇野市穂高)が製造。保存会は「町の特産品に」と宣伝に力を入れる。
桜仙峡あずきは、ヤマザクラの美観で知られる山間地で、交雑することなく育てられてきた。近年「風味がよい」と評判になり2015年、「金の鈴農産物等生産組合」内に保存会ができた。
どら焼きの粒あんは、桜仙峡あずきを100%使い、丸山菓子舗の丸山明男社長(50)は「20回ほど試作を重ねた。程よい味をつかむまで時間はかかったが、地元産の素材は貴重」と思い入れを話す。皮に入れた桑の葉パウダーは同町広津産。淡い緑色が分かるように、まだらのトラ模様に仕上げた。
昨年、定番商品を作りたいと考えた保存会が、町の地域おこし協力隊に相談。5月、両者で丸山菓子舗に製造を持ち掛けた。
保存会会長でもある寺島さんは「定着した特産品がない町に、伝統の食材を生かした品が生まれるのはよいこと」。副会長の北原千文さん(55)も「この町でしか買えない品。内外に認知され、小豆の安定した消費につながればうれしい」と話している。
1個200円(税別)。町ハーブセンター(電話0261・62・6200)と、ツルヤ池田店内の「里菓抄まる山」(電話0261・85・5025)で販売している。
(長田久美子)

投稿者: mgpress