日本浮世絵博物館 市街地に出店、販売も

日本有数の浮世絵コレクションがある日本浮世絵博物館(松本市島立)が、同市中心市街地にミュージアムショップを出し、PRに力を入れている。浮世絵関連のグッズのほか所蔵の浮世絵を販売しており、「本物」を商品として見て、より浮世絵に親しんでほしいという。
同館松本店を構えたのは伊勢町通りと本町通りとの交差点近く。昨年春に店を構え、最近「浮世絵」の販売も始めた。販売するのは同館に複数ある作品で、歌川(安藤)広重の風景画、明治の浮世絵師、尾形月耕の源氏物語を描いた作品など多数。同博物館が証明する印が付いている。広重の作品は28万円前後から、源氏物語は5万円程度で販売している。
このほか、現代の職人が有名作品を復刻した版画、浮世絵のはがき、うちわ、書籍など多彩な品ぞろえだ。
同館の酒井浩志代表理事(31)は「外国人も含めた観光客、地元の人たちが目を留めて、もっと博物館を知ってもらいたい」と狙いを話す。浮世絵の適正な価格も知ってほしいという。
同館の10万点に上る収蔵品は、江戸時代から松本で紙問屋を営んでいた酒井家のコレクション。約160年前、江戸時代末期に東京で酒井好古堂という浮世絵商を始め、現在も店を構えている。明治期に浮世絵が大量に海外に流出する前から集めただけに、質・数ともに日本有数。同博物館はコレクションを収蔵、研究、公開するために1982(昭和57)年にオープンした。
東京の森アーツセンターギャラリーで3月24日まで開いている「新・北斎展」にも、同館から葛飾北斎の「冨嶽三十六景神奈川沖浪裏」(展示は2月18日まで)など約60点を貸し出している。
松本店は水曜定休、午前10時半~午後6時、電話88・0170
(井上裕子)

投稿者: mgpress