冬の読書特集 本を読まずに参加できるワクワク気軽な読書会

冬の読書特集として2週にわたり、本からの学びについて紹介します。まずは、本を読んでこないで参加できる読書会を取材してきました。

「気付き」得てママたち学びの場に

会の進行役を務めたのは、多田わかなさん(42、松本市)。多田さんは昨年11月、ゆめサポママ@ながのが主催した妄想会議に参加し、読書会を開くリーディングファシリテーターの養成講座を受講したことを発表しました。「読書会って何?」「参加してみたい!」と声が上がり、12月に同市内での開催となりました。
この読書会は、一般社団法人「Read for Action(リード・フォー・アクション)」が提唱しています。本を読んで知識を得るよりも「気付き」を得て、仕事や生活を見直すことにつなげようという活動です。事前に本を読んでくる必要もないので、時間がないママたちも気軽に参加できます。この日の参加者は多田さんを含めて7人。何が始まるのだろうとワクワク感で、部屋の中は熱気に包まれました。
まずは、多田さんが用意してくれた話題の本=リスト参照=の中から自分がこれ!と思ったものを1冊ずつ選ぶところから始まりました。次に自己紹介と今日のゴール(終わったときにどうなっていたいか)を話します。そして、自分の選んだ本を披露し、他のメンバーへの質問を考えます。「この本を選んだ人ってどんな人だろう」など互いに質問を投げかけ、10分ほどで質問の答えになりそうなキーワードを本から探します。
この読書会では本のタイトルや帯、目次などを手がかりに、話をしながらエッセンスを抜き取り、本からの学びを深め合います。「中くらいの幸せはお金で買える」に対しては、「この本を読むと、お金の使い方は上手になれますか?」という質問が出ました。この本を選んだ村澤佐和子さん(45、松本市梓川)は「人との絆を結ぶ物語にだけお金を使う」という一文を探しました。その答えをきっかけに、人間関係の大切さやお金の使い道についてさまざまな意見が飛び出しました。
時間の取れないママたちにもってこいの学びの場でした。本に触れながら話すことで、気付きや知識を手に入れることができ、参加者の顔が生き生きしてくるのが印象的でした。子育てには悩みやイライラがつきものですが、少し思考を変えることで、ストレスが減るかもしれません。
終了後はお茶とお菓子でフリートーク。「時間がないではなく、1ページでも読んでみよう」「普段手に取らない本も読みたいな」と前向きな意見が飛び交っていました。

次回の読書会は26日午前10時~正午、松本市両島のあーとりえ。参加費1000円、定員5人、持ち物は気になる本(手ぶらでもOK)、終了後希望者のみ懇親会、ランチ持参。申し込みはメールwakow500@gmail.com

参加者の感想

●多田わかなさん
「読書会」がママたちに受け入れられるか心配だったけれど、いろいろな意見を発言してくれて、手応えを感じました。今回の学びは、動き続けることが大事、お金で買える幸せと買えないものがある、ということです。
●内田真澄さん(38、松本市)
自分と違うパターンの意思決定に接する大切さを知りました。7冊の本のエッセンスが分かって楽しかったです。普段読まない本を手にしたくなりました。
●村澤佐和子さん
自分の時間がないお母さんたちによい読書会でした。自分の生き方、幸せ、それらを阻害しているものなど知ることができました。自分の役割も見えてきました。
●下村賢子さん(37、塩尻市)
普段だと選ばない本を7冊も吸収できてよかったです。まず動くことが大事だと分かったので、とりあえずやってみようという前向きな気持ちになりました。
●本庄みどり(イクトモメンバー)
手に取った本で心の中の状態が分かる気がしました。
●藤原里絵(同)
学びは動き、そして楽しさにつながっていると思いました。
●桜井一恵(同)
読書の概念が変わりました。

【読書会で取り上げた本】
(カッコ内は著者・出版社・価格は税抜き)
心屋仁之助のそれもすべて、神さまのはからい。(心屋仁之助・三笠書房・720円)
中くらいの幸せはお金で買える(藤原和博・筑摩書房・1300円)
絵本の記憶、子どもの気持ち(山口雅子・福音館書店・1000円)
働く大人のための「学び」の教科書(中原淳・かんき出版・1500円)
バカになるほど、本を読め!(神田昌典・PHP研究所・1300円)
安心社会から信頼社会へ(山岸俊男・中央公論新社・760円)
未来を変えるためにほんとうに必要なこと(アダム・カヘン・英治出版・1800円)

(桜井一恵)

投稿者: mgpress