“学生レストラン”20人奮闘

専門学校「未来ビジネスカレッジ」(松本市渚)のホテル・観光・ブライダル学科の2年生が1月末、同校実習棟で“学生レストラン”を開いた。イタリアの本場シチリア料理を1日限定で提供。プロの手ほどきを受けながら予約客をもてなす初の試みだ。2年間の集大成に挑んだ学生20人の奮闘をカメラで追った。
「いらっしゃいませ!EVVIVA(エッヴィーヴァ)へようこそ!」
店に入ると陽気なイタリア音楽が聞こえ、黒いシックな制服姿の飯森晃実さん(20)と西村優奈さん(20)が明るく出迎えた。2人の制服は、ドレス・コーディネーターを目指す同校の学生3人がこの日のために卒業制作したオリジナル。おしゃれなデザインと機能性を両立させたという。
店名の「EVVIVA」はイタリア語で「万歳」の意味。2年間、苦楽を共にした仲間と「最後はみんな笑顔で万歳を」と名付けた。
料理はシチリア島で修業し、松本市内でレストランを開く熊谷昌彦シェフ(48)が担当。「仔(こ)羊の煮込みシチリア風」をメインに、シチリアの伝統的なショートパスタ・カザレッチェやサラダ、デザートなどのコース料理を提供した。学生は、熊谷さんから本場の料理やレストラン業務のいろはを学んでこの日に臨んだ。
厨房(ちゅうぼう)のある2階では、学生たちが調理補助にせわしく動く。インカムを付けた百瀬美希さん(20)は1階ホールと連絡を取りながら配膳のタイミングを指示。「ペルフォヴォーレ!(お願いします)」「ベーネ(かしこまりました)!」など活気あるイタリア語が飛び交っていた。
ワインはお薦めを6種類用意し、担当者が料理との相性を説明。店名をデザインしたオリジナルラベルを貼ったものもあった。
レストランは午前と午後の2回行い、保護者や卒業生、地域住民から客を募った。諏訪市から訪れた同校OGの河手怜奈さん(20)は「細かいところまで目が行き届き、何よりみんなの笑顔がすてきだった。それぞれの夢に向け、頑張ってほしい」と後輩にエール。
ホール責任者の内山茉央奈さん(20)は「急なキャンセルや想定外のトラブルもあったけれど、チーム一丸で乗り切れた。今後の仕事に生かしたい」と胸をなで下ろした。
(高山佳晃)

投稿者: mgpress