小谷に「雪あそびパーク」 豪雪地ならではの多彩な体験楽しむ

小谷なら、まだまだ冬の遊びを満喫できますよ-。
小谷村千国乙の白馬コルチナスキー場近くに今冬オープンした「コルチナワンダーヴィレッジ雪あそびパーク」。大きなかまくら群の内外で写真をパチリ、そり遊び、動物の足跡も残る白銀の森の中を雪上車で探検…。
夏はテニスコートなどとして使われる約1800平方メートルの場所を中心に周辺の森も活用し、多彩な遊び場にした。2月から設けたジビエランチ企画などプログラムも順次拡大。雪遊びは3月半ばごろまで楽しめそうだ。
開設したのは、村内で自然体験の企画・運営などを行う団体「おたり自然学校」。校長の大日方冬樹さん(31)は「スキーだけでなく、豪雪地ならではの多彩な体験を楽しんで」と呼び掛ける。

コルチナワンダーヴィレッジ雪あそびパーク 小谷村
冬のひと時一生の思い出に

幻想的な光景夜も楽しめる

「コルチナワンダーヴィレッジ雪あそびパーク」は、昼(午前10時~午後4時)と夜(7時半~8時45分=限定30人)の2部制。昼間だけでなく、夜もそり遊びや雪上車の乗車体験などができる。ランタンやたき火など夜の照明は最低限にし、天気が良ければ天然のプラネタリウムが楽しめる。
7つあるかまくらはいずれも高さ3メートルほどで、最大6人が入れる。内部にキャンドルがともると幻想的な雰囲気だ。土・日曜、祝日の昼は、村で取れたイノシシ肉やキノコなどの食材を鍋で食べる「かまくらジビエランチ」(1日5組限定)といったオプションも。森に生えるカエデから樹液を採取して味わう体験も始める予定だ。
週末を中心に、若者のグループや子ども連れなどでにぎわう。18日夜、神戸市から訪れた大学院生の荻布大輔さん(23)ら5人は、暗闇の中でそり滑りをしたり、「入るのは初めて」というかまくらの中で写真を撮ったり。思い切り満喫した様子で「スノーボードより楽しい」。

魅力ある自然「地域の財産」

パークを運営する「おたり自然学校」は、千曲市出身で村の元地域おこし協力隊員・大日方冬樹さんが設立した。大日方さんは千葉県の大学を卒業後、自然体験を提供する同県のNPO法人で働いたが、「いつかは故郷で地域おこしに携わりたい」との思いから、2014年に協力隊員になった。
雪のほか、山や川に恵まれ、隣の新潟県糸魚川市には海もある。そんな小谷の自然環境に次第に魅力を感じるようになった。村で生きることを選択した時、前職の経験も踏まえて15年に自然学校を立ち上げた。現在はもう1人の職員と2人で運営し、子どもから大人まで楽しめる自然体験ツアーを展開する。
昨冬はかまくら体験ができる場所を村内に設けた。白馬コルチナスキー場やホテルを運営する奥白馬高原開発がその取り組みに注目し、ゲレンデ内の子ども向けゾーンを充実させようと、大日方さんに依頼。その一環として、スキー場から歩いて5分ほどの場所にパークを開設した。
「誰もやったことがない場所をつくりたい」と大日方さん。遊具は置かず、降り積もった雪を活用。地域の人たちのアイデアも取り入れ、雪深い地域ならではの楽しみ方ができる場所にした。
「除雪が大変で悩まされることもあるけれど、雪があるからこうした遊び場もつくれる。雪は地域の財産です」
今後は村の伝統工芸を発信する拠点や、飲食施設などを複合させる“本校”を村内に造る計画も進め、「一生の思い出になる自然体験を、この地で提供したい」と熱を込める。

パークの営業は3月24日まで。雪解けの状況により早まる場合がある。入園料は昼が中学生以上1500円、4歳~小学生1000円。夜は各500円増し。そりや、散策用のかんじきは無料で貸し出す。ジビエランチや雪上車体験は別料金。受付はホテルグリーンプラザ白馬内の特設カウンター(午前9時~午後6時)。荒天時は開園時間の変更や中止もあり、おたり自然学校のホームページで確認を。同校℡070・4284・4364
(大山博)

投稿者: mgpress