開明・清水学童クラブを訪ねて


手作りおやつや活動魅力
宿題を終えお手伝いも

もうすぐ新学期。小学生のいる家庭にとって、放課後の居場所は悩むところ。松本市には、公設の児童センターなどの前から、保護者らで運営する「学童クラブ」があります。県内でも数少ない民営の学童クラブ、開明学童クラブと清水学童クラブを訪ねてきました。どのように放課後を過ごしているのでしょうか。
ランドセルを背負った子どもたちが「ただいまー」と元気よく帰ってきます。学童児童育成クラブ、通称「学童クラブ」は、両親が仕事などで留守になる家庭の小学生が放課後を過ごす第二の家。市内に12あります。昭和50年代ごろに、保護者たちの声で誕生したのが始まりです。多くは学校の敷地内にあります。
そのうちの8クラブは、「NPO法人松本学童クラブの会」が共同運営をしています。開明、清水学童クラブはその中に属します。保育士、幼稚園教諭、小学校教諭などの資格を持ち、指定の研修を終了した放課後児童支援員が必ず1人以上いて、子どもたちを指導しています。

●放課後の過ごし方
宿題を終えた子どもたちが楽しみにしているのが手作りおやつ。基本的には指導員が作り、手の空いた子どもたちが手伝うこともあるそうです。ある日のおやつは焼きうどん。毎日さまざまな手作りおやつで夕食までの小腹を満たしてくれます。その後は読書や工作、ドッジボール、ベーゴマなど家族の迎えの時間まで自由に過ごします。

●長期休み
めりはりのある生活を心がけ、児童を中心に話し合いで活動を決めていくのが特徴です。公共交通機関を使って指導員と一緒に映画鑑賞に出かけることも。夏休みのキャンプでは自分たちで食事を用意し、普段では体験できないドラム缶風呂に入るそうです。
開明学童クラブで11年指導員を務める川野幸朗さん(38)は児童たちから「ころくん」と呼ばれています。「先生、保護者、仲間、リーダーといろいろな立場で児童と接しています。卒業した後も、運転免許を取得したと報告に来る子もいるんですよ」と話します。

学校敷地内にあり安心

●保護者の声
開明学童クラブに小学2年の子どもを通わせている富所奈央さん(41、宮田)は「学校の敷地内にあるので安心です。登録児童19人に対し指導員4人が子どもたちに寄り添ってくれるのがありがたい」と話します。
小学5年の長男と1年の次男が清水学童クラブに登録している加藤佳子さん(36、元町)は「長男はペルテス病で5歳から7歳まで装具と車椅子で過ごしていました。体をうまく動かせないことから自分の気持ちを相手に伝えることが苦手でしたが、指導員の先生に個性を伸ばしてもらいました。月1回の保護者会と役員を負担に思う親御さんもいるかもしれませんが、親同士の情報交換ができて息抜きの場にもなっています」。
開明学童クラブ保護者会長の松本理恵さん(40、宮田)は「役員活動が多く親が大変というイメージがあるのですが、学童の良さをたくさんの人に知ってもらい、子どもが放課後を過ごす場所の選択肢に入れてもらえたら」と話します。

●料金など
民間で運営しているため学童クラブの料金は平均で月1万2000~1万3000円。保育料・運営費・おやつ代などが含まれます。減免制度やきょうだい割引もあり。

児童センターなど登録制で29施設
松本市

市の児童センター・などについて、こども育成課で取材してきました。
登録制で児童を受け入れている児童センター・児童館・児童クラブは現在29あり、6年生まで利用可能。(寿台・内田児童館は4年生まで)。利用料金は時間で異なりますが月2000~4000円、2人目以降は1000~2000円。登録希望者は全て受け入れをし、現在待機児童はいないとのこと。保護者の役員もあり、環境整備活動、遠足やしめ縄作りなどの親子行事を行っているところもあります。
(本庄みどり)


投稿者: mgpress