5節山雅0-2川崎(3月31日・サンプロアルウィン) 王者の壁実力差覆せず

J1リーグのホーム開幕・浦和戦(3月9日)、ルヴァン杯G大阪戦(同13日)、リーグ広島戦(同17日)と公式戦3連敗中の山雅。代表戦開催週のインターバルを挟み、リーグ2連覇中の川崎をホームで迎え撃ったが、実力差を覆せず見せ場なく完敗し、リーグ5試合を終えて勝ち点4、前節の12位から14位に後退した。
負け続けた後の2週間を有効活用すべく、反町監督は動いた。川崎戦を「チームの浮沈が懸かる一戦」と位置付け、練習試合や日々のトレーニングから選手の奮起を促し、チーム内の競争をあおった。広島戦から先発4人を入れ替えるなど、指揮官の意気込みが伝わってきた。
調子を上げてきた新戦力のレアンドロペレイラ、ルヴァン杯で好プレーを続ける今季復帰の宮阪らに期待が集まったが、川崎はまさしく「トップカテゴリーにおけるトップチーム」。細かなパスワークからチャンスをつくられ、シュートまで持ち込まれるなど序盤から主導権を握られる展開に。
なんとか無失点で耐えてきた前半終了間際の44分、一瞬の隙を突かれて先制点を奪われる。ハーフタイムに気持ちを入れ直し、後半開始直後は追い付く可能性を感じたが、長く続かない。19分に追加点を決められ、点差は2点に広がった。
しかし、山雅もこのままでは終われない。2失点目の直後に杉本と塚川を投入し、ピッチに新風を吹き込む。「自分が入ることでボールを前線で収めつつ、しっかりプレスを掛けるなど運動量を出そうと考えた」と塚川が振り返るように、チーム一丸で反撃の糸口を探す。それでも慌てない川崎に攻撃を食い止められ、シュートは前後半通じて相手の4分の1の3本。最後までゴールネットを揺らせなかった。
ここまでの公式戦3敗はすべて1点差だったが、今季初めて2点差以上の敗北を喫し、チームは厳しい現実に直面した。ほろ苦いホームデビュー戦となったレアンドロペレイラは「相手のポゼッション(ボール保持)を食い止めるために必死でやったが、その上をいかれた」と肩を落とし、同じくホームデビュー戦の塚川も「結果に結び付かず、悔しい」と唇をかんだ。
王者の風格と実力差を見せつけられたが、それでも試合後、山雅サポーターは前向きな声援を送り続けた。その多くは、ひたむきに自分たちのサッカーを貫徹しようとするチームを応援している。山雅らしい姿を、次節の神戸戦(6日午後7時開始・サンアル)で見せることができるか。
(フリーライター多岐太宿)

投稿者: mgpress