2020.11.19 日本地域情報コンテンツ大賞・タブロイド部門で2年連続優秀賞

U-15県大会 山雅レディース初V

女子サッカーの第24回全日本U─15(15歳以下)選手権県大会は4日、決勝を大町市サッカー場で行い、松本山雅FCレディースU─15がAC長野パルセイロ・シュヴェスターを1─1からPK戦(5─4)で破り初優勝した。4月に発足した山雅は、1カ月足らずで県大会を制覇。4位までが全国大会予選の北信越大会(5月25、26日、6月1、2日・石川、福井県)に進んだ。
前後半30分ずつ、延長なし。山雅は前半7分、左CKに頭で合わせられて先制を許し、その後も技術や連携で上回る相手に防戦一方だったが、GK赤羽柚寿(広陵3)ら守備陣を中心に粘り強く守り、追加点を許さなかった。
山雅は相手の出足が鈍った後半、じわじわと押し返して19分、相手CK後のカウンターでゴールに迫ったFW倉石皆里(旭町3)が、右足を振り抜いて追い付いた。
1─1からのPK戦は、互いに1人ずつ失敗して迎えた6人目の弦間結月(豊科南1)が決めると、GK赤羽が相手のシュートを止めた。
大会は中信地区5を含む10チームが出場し、4月28日に開幕。5チームずつの予選リーグをし、各組2位までが決勝トーナメントに進んだ。中信勢は3位のシュロス松本ヴィーヴォも北信越大会に出場する。

新チームの船出最高の結果手に

「目標ではあったが、優勝できるとは…。正直、驚いている」。喜びを爆発させる選手の輪を眺めながら、山雅の藤原祐也監督(32)は相好を崩した。
チームは、松本山雅FCの普及・育成部門を運営するNPO法人ユースアカデミーが、競技の場が少ない女子中学生の受け皿として設立。男子に交じってプレーする選手らに声を掛けてメンバーを募り、4月9日に初練習。17人で初の公式戦となる今大会に臨んだ。
貫いたのは、短い準備期間の中で重点的に磨いたハードワーク。序盤に失点した決勝も、主将の倉石は「流れの中から取られたわけではなかったので、落ち着いて声を掛け合い、集中して守れた」。果敢なプレスや球際で体を張って追加点を許さず、相手を勢いづかせなかった。
一方で藤原監督は「特に攻撃面で、できることをもっと増やさなくては」と指摘。連携して相手守備を崩す場面は皆無で、パスやクロスが通らないことも。相手の足が止まった時間帯に倉石がドリブルで独走した同点弾は、チームの収穫と課題を象徴した。
それでも、倉石が「(発足から大会まで)期間は短かったが、チームがまとまるのも早かった」と一体感を誇れば、藤原監督も「試合に出られない選手も腐らず、できることで貢献した。1期生全員の頑張りがうれしい」。最高の結果を手に、新たなチームが歩み始めた。
(長岩将弘)