「バレエ漬け」英留学 川上さん一時帰国

英ロンドンのバレエ学校「セントラル・スクール・オブ・バレエ」に留学中の川上小春さん(17、安曇野市三郷温出身)がこの春、一時帰国した。いったんは地元の高校に進学したものの、留学への思いの強さから、進路を変更。昨年夏から約8カ月間、英国で「バレエ漬け」の日々を送っている。
川上さんは3歳のとき、松本市城山のバレエスタジオ・フェッテ(主宰・宮内斐とみさん)でバレエを始めた。三郷中2年の時に全国大会で3位になるなどした。
高校進学の際、既に「留学」が頭にあった川上さんだが、「とりあえず日本の高校へ」という両親の意向で松商学園高に進学した。
しかし、高校1年の夏、ロンドンを訪れ、現在留学する学校のサマースクールに参加したのが転機になった。この学校では、川上さんが将来入団を目指す英国のバレエ団でプリンシパルを務めた憧れのダンサーが芸術監督を務めている。
秋になると、同校のオーディションが日をずらして東京、大阪、福岡で行われた。川上さんは「どうしても合格したかった。顔を覚えてもらいたかった」と、2カ所で受験。こうした熱意も伝わり6人の合格者の1人に選ばれた。
幼いころから川上さんを指導した宮内さんは「不器用だが、バレエに対する情熱は人一倍強い。後輩の手本になるようなダンサーになってほしい」。
学校の授業では憧れの芸術監督に怒られることもしばしばだが、川上さんは「怒ってもらえるのも期待されているから。逆にうれしい」と前向きだ。
プライベートは1人部屋での寮生活。「実家では全てお母さんがやってくれた」という食事作りや洗濯なども自分でやらなければならず「困ったことだらけ」と苦笑い。留学当初は、ホームシックになったが、今は学校で新しいことを教えてもらえることに心躍らせているという。
将来の目標は海外で活躍するプロのダンサー。母の正美さん(46)は「支えるのは親の当たり前の役目。夢に向かっている娘をうらやましく思う」と温かく見守る。
春休みを利用した帰省は4月下旬までの2週間。実家では「毎日ごろごろしていました」という川上さんは「楽しむ心を忘れず、一日一日を大切し、充実させなければ」と自らを奮い立たせ、英国へと戻った。
(浜秋彦)

投稿者: mgpress