今秋松本でインターナショナル・ビアカップ

クラフトビールのフェスティバル開催や、相次ぐ醸造所のオープンなど、クラフトビール人気が高まる松本。10月3~5日に世界のクラフトビールを審査する「インターナショナル・ビアカップ2019」がまつもと市民芸術館で開かれることになった。1996年から始まり、世界5大ビール審査会の一つという。これまでは、大阪、東京、横浜で開き、地方開催は今回が初めて。一般の人が出品ビールを楽しめる試飲会も6日に開催予定だ。
主催するクラフトビア・アソシエーション(日本地ビール協会、兵庫県西宮市)の山本祐輔理事長(44)=写真右=が4月、運営に協力する松本ブルワリー社長の林幸一さん(51)=同左=と打ち合わせに松本を訪れた。初の松本開催への期待などを聞いた。

ビールを通して松本を発信─山本祐輔理事長に聞く

-インターナショナル・ビアカップの狙いは?
日本のクラフトビールの市場は広がりを見せているが、造り手、飲み手とも東京、横浜、大阪といった大都市が中心だ。頑張っている地域を後押しし、刺激になればと、今回は地方都市での開催を決めた。
日本や欧米、アジア、オセアニアなど、世界の各国・地域のビールが出品される。ビール専門家、文化的意識の高い人といった審査員も世界中から集まる。ビールも含め、日本文化を持ち帰ってもらう、おもてなしの場所になればと思っている。
-なぜ松本を選んだのか?
候補は4、5カ所あったが、松本城公園で開く「ビアフェス信州クラフトビールフェスティバルin松本」は、来場者が多く、運営もうまくいっている。クラフトビールに対する熱い思いを持っている人も多い。松本城や松本の街を、ビールを通して発信できるいい機会になると思う。
審査会をきっかけに、この地域でさらにクラフトビールに注目してもらえたらと考えている。信州産が入賞すれば、信州には優秀なビールがあるということをPRできる。審査会は一般非公開だが、10月6日には表彰式、試飲会を開く。なかなか飲めない海外のビールを飲むことができる機会になると思う。
-クラフトビールの現状は?
ここ、7、8年で盛り上がっている。1994年の酒税法改正で、製造数量基準が引き下げられ、小規模醸造会社が登場。20年以上たち、首都圏や関西圏では高品質のものが安定的に飲める環境が整ってきた。
クラフトビールは、味や香りなどの違いで、111のスタイルがある。若者の飲酒量は減っているが、飲む種類は多様化。そうしたことも後押し、スタイルの飲み分けを楽しむ傾向があり、20~40代に受け入れられていると感じる。苦くないビールもあるので、女性にも人気だ。
94年当初は、海外のビールを見よう見まねで造っていたが、醸造技術が広まり、技術力もアップしている。小規模で参入しやすいということもあり、「BACCA(麦香)ブルーイング」(松本市巾上)など、地元だけで提供する地域密着型も増えている。
-今年の大会の準備状況は?
現在、審査員にビールを提供するスタッフ、試飲会スタッフ、外国人をアテンドするコンダクター(英語が話せることが条件)、ドライバーのボランティアを募集している。審査会に関わる機会はなかなかないので、クラフトビールが好きな人にとっては貴重な機会。参加してみては。

【メモ】
インターナショナル・ビアカップは、イギリスのインターナショナル・ブルーイング・アワーズ、アメリカのワールド・ビアカップなどと並ぶ、国際的なビール審査会。醸造様式などによる111のビアスタイルごと、パッケージ形態ごとに審査し、金銀銅賞を決める。審査員は国内外のビール醸造士、海外の業界団体の代表、ビール専門ジャーナリスト、日本地ビール協会のビアジャッジなどが務める。2018年は横浜市で開き、23カ国・地域の193醸造所から754銘柄が出品された。
今大会に向けて海外の審査員を招へい中。今月から海外ビール、6月から国内ビールのの出品受け付け。10月6日に信毎メディアガーデン(中央2)で開く試飲会では、有料で出品ビールが楽しめる。
ボランティアの問い合わせ、申し込みなどはクラフトビア・アソシエーショ電話0798・70・7171
(八代けい子)

投稿者: mgpress