松本国際高に県内初の女子硬式野球部

女子球児の受け皿に

松本国際高校(松本市村井町南)に今春、県内初の女子硬式野球部が誕生した。部員はいずれも県内出身で、軟式野球やソフトボールの経験がある1年生5人。部員が9人以上集まり次第、早ければ年内に、遅くとも来年度には全国高校女子硬式野球連盟に加盟を申請。「全国大会で試合がしたい」と張り切っている。

5人のうち3人は普通科スポーツ特進コースに入学した駒村真祐樹さん(15、長野市東部=以下出身中学)と小林美玲さん(16、御代田)、知久亜唯さん(15、高森)。2人は同科総合進学コースの島田結音さん(15、大町第一)と前田初依さん(15、飯田市旭ケ丘)。
女子野球部は硬式、軟式を通じて県内初。女子高生は現状、男子がプレーする野球部に所属はできるが、日本高校野球連盟の規定で公式戦に出られない。

「野球がしたい」夢を追いかけて

同部は県内女子球児の受け皿になるとともに、「野球というスポーツ文化を女子高生に広め、小中学生とも交流して面白さを伝えたい」(永原経明校長)と設立した。子どもの「野球離れ」が進む中、競技人口の拡大も狙いの一つだ。
部は4月16日に始動した。主将に就いた駒村さんは、6歳上と4歳上の兄が野球をしていたことから「物心つく頃から、自分もやるもんだと思っていた」。
小学生の時は地元育成会のチームでプレー。中学に野球部がなかったため、クラブチームで男子に交じって3年間、唯一の女子選手として活躍した。高校は地元公立校のソフトボール部に入部するつもりだったが今年1月、女子野球部ができることを知り、急きょ松本国際を志望した。
「一度は諦めた野球が続けられる。ここに集まった仲間たちと3年間、夢を追いたい」
副主将の小林さんは、県内の女子中学生でつくる軟式チーム「長野クラブ」で左腕投手として活躍。夢は女子野球の日本代表だ。今春、京都に拠点を置く女子プロチーム「レイア」に入団し、県出身で2人目の女子プロ選手になった坂原愛海さん(18、長野市出身)を「憧れの存在」と言い、「私も全国の舞台で活躍したい」と目を輝かせる。
地元の高校でマネジャーへの転向を考えていた捕手の知久さんは「選手として挑戦してみようと思った。楽しむだけでなく、勝てるチームにするのが目標」。島田さんと前田さんは「まずは試合ができるように部員を集めたい。楽しく野球がしたい」と空を見上げた。

スポーツ強豪校練習は工夫して

同校はバレーボールやサッカーなどの強豪だが、男女とも野球部専用のグラウンドはなく、女子は当面、平日は主に校内の人工芝グラウンドで、サッカー部の脇で基礎練習と体力づくり。週末は麻績村の総合運動場で、県内他校の生徒を交えた合同チームで県外校との練習試合などを行う。
6月には県外から招く女性監督が就任。夏の全国選手権(8月・兵庫県丹波市)や春の全国選抜大会(3~4月・埼玉県加須市)出場を目指し、5人の挑戦が本格的に始まる。
(高山佳晃)

投稿者: mgpress