「はがき箱作り」盛況 三代澤本寿の紙で 講師紙工芸家・梅川茜さん

工芸の五月実行委員会は12日、松本市中央公民館でワークショップ「三代澤本寿の紙を使った美しいはがき箱作り」を開いた。3回の講座に計19人が参加し、松本市出身の染色工芸家、三代澤さん(1909~2002年)が残した貴重な染め紙などを使って箱作りに挑戦した。
講師は、暮らしの道具として紙の箱を制作している紙工芸家の梅川茜さん(37、同市横田1)。箱の装飾に使った紙は、三代澤さんの作品管理などをしているm・motoju会が提供した。
参加者はまず、高さ6センチ、はがき大の箱の完成品を想像しながら本体とふた、内側と外側に貼る紙を数種類のデザインからそれぞれ選んだ。次に箱の内側にする紙を、「にかわ」を使って厚紙に貼り、箱の形に組み立ててから外側の紙を貼った。
梅川さんが、端に生じたささくれや、しわになった場所などは木のへらでならすことを教えると、参加者は「ちょっとした一手間が大事なのね」と感心しきり。仕上がると互いに見せ合い、「すてきな色使い」「開けたときに楽しくなるように、内側は明るめの色を選んだ。かわいいでしょ」などと会話が弾んでいた。
梅川さんとその作品のファンだという小林瑠美さん(37、寿北)は「これまで購入した物は、とても気に入っていて家で大活躍している。今回は特別な紙を使ってのワークで、ぜひ参加したいと思っていた。宝物になる」と笑顔を見せた。
講座は初めて企画し、定員を超える申し込みがあった。
(田原利加子)

投稿者: mgpress