厳しい戦い成長の糧に 山雅レディースU─15藤原監督に聞く

本年度発足した山雅初の女子チームで中学年代の「レディースU─15」が、4~5月に行われた全日本女子U─15選手権県大会を制し、全国予選の北信越大会(25、26日、6月1、2日・石川、福井県)に駒を進めた。発足1カ月足らずで県制覇に導いた藤原祐也監督(32)に、北信越への意気込みや目指すチームのあり方などについて聞いた。
─県大会を踏まえての課題や、さらに伸ばしたい長所は。
(長野パルセイロ・シュヴェスターを1─0で破った)県決勝では、連携や技術などチームとして成熟していない部分が見て取れた。特に攻撃はまだ個人頼み。GKから丁寧につなぎ、複数人が関わる形を多くつくるため、練習で力を入れている。
一方で、大会までにある程度ものにしようと取り組んだハードワークは発揮でき、選手も手応えを得たはず。もちろんまだ足りず、GKとセンターバックを中心にした粘り強い守備や、前線の積極的なボール奪取は、もっと磨く必要がある。
北信越は相当厳しい戦いを覚悟しているが、挑戦者として堂々と戦い、どのような結果であれ成長の糧にできれば。
─指導で大事にしていることは。
選手たちとの距離感やコミュニケーションを特に意識している。育成年代の指導は競技面だけでなく、人間形成も大きなミッション。中学生は多感な年代でもあり、こちらから伝えるだけでなく、選手の意見を聞くように努めている。
サッカーに限らず、何でも話せる雰囲気づくりを心掛けている。目の届かない普段の様子を把握するためにも大事なこと。そうした雰囲気の中でこそ、選手間の信頼関係やチームの規律も育まれる。
─中信地区にはほかにも複数の女子中学年代チームがあるが。
少しでも多くの女子選手の受け皿になるのはもちろん、山雅ならではの環境を与えてあげることが重要。例えばトップチームのホームゲームでイベントを手伝い、運営に興味を持つなどすれば、将来の選択肢を広げてあげられる可能性も。
(山雅に女子のトップチームはないが)選手からは「山雅でプロになりたい」という言葉も聞かれる。山雅でサッカーがしたいと集まってくれた選手たちの思いに応えられるよう、ピッチの内外で努力し続けなくては。

【ふじはら・ゆうや】
1987年、岡谷市生まれ。岡谷東高を経て新潟経営大で日本代表GK東口(G大阪)らとプレーし、3年時にインカレ出場。卒業後は県内で働きながら、木曽青峰高や豊科高などの外部指導者を務めた。日本協会公認A級コーチ。

(長岩将弘)


投稿者: mgpress