【なないろキッズ】 #23 子の食事気に病まないで

幼児期のお子さんを持つ親御さんにとって、食事にまつわる悩みは尽きません。特に発達に偏りのあるお子さんは偏食や小食、自分で食べない、座って食べないといった悩みはしばしばあります。
「食」に関する行動は、本人の特性によるものと生活環境に影響を受けますが、特に幼児期は本人の特性に影響される割合が大きいと思ってもらってよいでしょう。
例えば、本人にとってちょうどよい食事量も個人差が大きいです。発達に偏りのあるお子さんでは、食が極端に細い子、食に関する執着が全くない子もいます。
いろいろ工夫しても食の細い子は、好きなものを食べられるだけ食べてくれればOK|と思っていただいても大概は大丈夫です。本当に足りているのか心配なら、母子手帳にある成長曲線に身長・体重の点を付けて、だいたい線に沿って伸びているなら小柄でも問題ないです。それでも気になるときは、何かの折に保健師さんやかかりつけ医にご相談ください。
ただし、その際に「お母さんがもっと工夫してみて」といったあまりピンとこないアドバイスをされて、かえって切ない気持ちになることがあるかもしれません。食事に関する事情は個人差が大きく、祖父母、ママ友をはじめ、専門の人でさえも参考になるアドバイスもあれば、何の役にも立たないこともあります。
「わが家」に合わない助言なら、気に病まずスルーした方がいいかもしれません。3度の食事、作って食べさせての尽きない繰り返し…。悩み始めるとずっと心に引っかかり、親御さん自身の精神衛生上好ましくないことになってしまいます。
ある程度割り切り、数年単位の成長の中で変化を待つことが必要な場合もあるものです。次回は偏食についてお話しします。