捕ったらどうする? 生き物の飼い方

待ちに待った夏休み、カブトムシやクワガタムシの季節ですね。外で遊んでいると、葉っぱの上にカマキリ、田んぼにはカエルやオタマジャクシ、水路にはサワガニや小さな魚も目に入ります。見つけると「捕りたい!」「飼いたい!」ってなりませんか?そう言われて困っているお父さん、お母さんに「捕ったらどうする?生き物の飼い方の基本」を紹介します。

市販の樹液ゼリーで
カブトムシ・クワガタムシ

虫の飼い方について、塩尻市立自然博物館(小坂田公園内)で現在開催中の「夏休み昆虫展」(9月1日まで)に、生きた昆虫を提供している各務寿(かがみ・とし)さん(57、飯田市)に聞きました。
まずは王道のカブトムシ、クワガタムシの飼い方。飼育ケースに市販のクヌギマットを深さ約5センチと、ひっくり返ったときにつかまるための木の枝を入れます。餌は市販の樹液ゼリー。パパママ世代はスイカやメロンを与えたかもしれませんが、水分が多すぎて下痢をしてしまいます。マットを湿らす程度に霧吹きもしましょう。気になる匂いとコバエ対策には、週1回のマットの交換と、市販のコバエよけシートを利用しましょう。
カナブンやハナムグリも同じ方法で飼えます。バッタは草を食べるので、吸水スポンジに草を刺すと長持ちします。
生きた餌を食べるカマキリや、ヤゴ、コオイムシ、ゲンゴロウなどの水生昆虫は飼うのが難しいです。「市販の餌で飼えるカブトムシやカナブンなど簡単なものから始めて、試行錯誤しながら難しい虫に挑戦しましょう」と各務さん。

水道水に中和剤使用
オタマジャクシ・サワガニなど

次に、川や池、田んぼで捕れる生き物について、安曇野市の国営アルプスあづみの公園(堀金・穂高地区)飼育員、金井孔(こう)さん(52)に聞きました。
身近なオタマジャクシは、水草のほか死んだ生き物も食べる雑食です。市販の金魚のエサや、乾燥赤虫、煮干しなどを与え、水が濁ったらこまめに換えましょう。
サワガニは、体の2倍くらいの深さの水と陸の部分が必要です。脱皮後は自身の殻を食べて体が硬くなるので、脱皮殻を取らないようにしましょう。餌は市販されています。
ドジョウやフナ、エビは、市販の水槽セット(ろ過循環装置付き)と餌で飼えます。大雨の後に水路に流れ込んでくるニジマスやアブラハヤなどの川魚やその稚魚は、水温15度以下の冷水にすむので、暑くなる家で飼うときは注意が必要です。メダカは絶滅危惧種なので、自然を残すためにその場で観察しましょう。
水替えに水道水を使う場合は、中和剤(塩素抜き)を使い、水温を周りの温度と同じにしてから替えましょう。
「親子で一緒に調べて、一緒に飼うのが一番いい方法です。失敗したからとやめるのではなく、何が悪かったかを考えるのが大切。博物館などで詳しい人に聞くのもいいですよ」と金井さん。

わが家の息子たちも虫や魚が大好きで、家の中でも外でも飼っています。虫が苦手な私ですが、「コオイムシの卵がかえってる!」「ヤゴが脱皮してる!」と目を輝かせて知らせに来ると、親もつい興奮。手はかかりますが、親子で一緒に“その瞬間”を見ることは、きっといい経験になります。

(梅田和恵)


投稿者: mgpress