ドミニカ共和国空手選手団がキャンプ 五輪出場目指し松本へ

1年後に迫った2020年東京五輪への出場を目指すドミニカ共和国の空手選手団が、26日~9月3日の日程で、松本市総合体育館でキャンプを行う。公開練習や市民との交流もあり、東京五輪や空手競技への関心も高まりそうだ。
選手団は、9月6日から五輪出場権にも関わる世界大会「プレミアリーグ東京大会」への参戦を控えている。
26日午後4時から、キャンプ記念イベントとして、ホテルブエナビスタ(本庄1)で世界空手連盟の奈蔵稔久事務総長による講演会を開く。31日午前9時~正午には、同体育館サブアリーナで公開練習と同国の物産展・写真展も計画。市内の高校空手部への訪問なども予定している。

有力は女子形の ディミトロバさん
選手団は男女5人の選手とコーチの計6人。中でも東京五輪出場が有力視されているのが女子形のマリア・ディミトロバ選手(33)で東京五輪専用のランキング、OSは7位。
そのほかの選手も世界大会で上位入賞を経験している。参加選手とOSは次の通り(敬称略)。
◇男子組手▽67キロ以下級デイビス・フェレラ(29)=153位▽75キロ超級アネル・カスティージョ(27)=120位
◇女子組手▽55キロ以下級アナ・ビラヌエバ(37)=67位▽61キロ以下級カリーナ・ディアス(31)=46位

自然豊かな島国プロ野球選手も
ドミニカ共和国はカリブ海に浮かぶエスパニューラ島東部に位置する自然豊かな国。大多数はヨーロッパ系とアフリカ系民族で公用語はスペイン語。年間平均気温は28度でビーチリゾートや世界遺産の植民都市など、観光地として人気が高い。最も人気があるスポーツは野球で、米メジャーリーグや日本のプロ野球に多くの選手を輩出、BCリーグの信濃グランセローズにも5人が所属している。

日本発祥の空手五輪追加種目に
東京五輪の追加種目として初採用された「空手」。競技は男女の「形」と男女各3階級ある「組手」の全8部門で出場枠は各10人。OSなどをもとに来年4月6日に出場選手が確定する。
日本発祥の競技を地元開催で披露する初めての機会とあって日本人選手の活躍が期待される。北信越地区高体連空手道専門部の新井悟委員長(55、松本第一高)は「男子・形の喜友名(きうな)諒選手(OS1位)、女子・形の清水希容選手(同2位)が有望。長野県出身の女子・形の宇海水稀(うがい・みずき)選手(同13位)にも頑張ってほしい」と言う。
見どころとして「ルールを知らなくても、世界レベルの選手はスピード・技の切れなどレベルが高く、『人の体でここまで威力が出せるのか』と感激するのでは」と語る。

形と組手の得点競技のルールは
形・組手ともトーナメント方式で争う。
形は世界空手連盟(WKF)の認定形102種から選んで演武する。採点方式で、技の正確さ(技術面、配点70%)と力強さ・スピード・バランス(競技面、同30%)の合計点で勝敗を決める。毎試合異なる形を演じるルールのため、得意な形をいつ使うか駆け引きが必要になる。
組手は対戦形式で、技は寸止め(軽く触れる程度はよい)で、突き、蹴り、打ちが使える。攻撃が成功した技によりポイントが与えられ(図参照)、3分間の競技時間内に相手に8ポイント差をつけるか、終了時にポイントが多い選手が勝者になる。
(ルール監修・北信越地区高体連空手道専門部・新井委員長)

メモ
【TOKYO2020オリンピックスタンディング(OS)】
東京五輪の出場者を決める専用の世界ランキング。世界大会での入賞実績などで変動する。※本文中のOSはすべて8月1日現在。

(嶋田夕子)


投稿者: mgpress