塩尻にeスポーツの拠点普及へ行政が支援 競技通じ交流の場に

コンピューターゲームの対戦型競技「eスポーツ」を無料で体験できるコーナーが7月、塩尻市の塩尻情報プラザ(大門八番町)に誕生した。市と県eスポーツ協会(松本市)が開設・運営する。行政が支援するeスポーツの施設は県内初。競技を楽しむ若者らが集い、交流の場になることが期待される。

木・金曜夕に3時間利用は無料で誰でも

ゲームに特化した「ゲーミングパソコン」とモニターを10台ずつ置き、木・金曜の午後4~7時に開放する。誰でも無料でプレーでき、5人1チームで戦う陣取りゲームの「リーグ・オブ・レジェンド」、ともに格闘ゲームの「ストリートファイター」「ギルティギア」がメイン。
昨年9月に発足した県協会代表理事の市川潤さん(33、松本市)と、塩尻市地域おこし協力隊員の田中暁さん(39)が、市の起業支援などの拠点「スナバ」を通じて知り合い、市にコーナー開設を働き掛けて実現させた。
eスポーツは「エレクトロニック・スポーツ」の略。五輪への採用が検討されるなど昨年、急激に注目度が高まった。多くのゲーム好きの若者を引きつけており、市は場所を提供することで、にぎわいづくりを目指す。
拠点ができたことに市川さんは「通常は大会でしか会えない対戦相手と交流できる。皆が集まる場、発表の場になるのと同時に、興味を持つ人が増えてeスポーツの理解が進めば」と期待。「チームを作りたいと思っている人は、ぜひ来てほしい」
田中さんは「ゲームをしたい人たちが、集まりやすい仕組みをつくりたい」とし、「プレーヤーだけでなく、オーディエンス(観客)も集めたい。例えば高校野球のように、地元の若者を地域で応援したい」と夢見る。
施設には県協会スタッフが常駐し、企業などを対象にしたeスポーツ参入など相談も受ける。利用の問い合わせは市情報政策課電話52・0659

オープンし1カ月若者ら愛好者集う

コーナーがオープンして1カ月。認知度はまだ低いが、若者を中心に愛好者が足を運び始めている。
学校が夏休みの今月半ば。「格闘ゲームをやりたい」と訪れたのは、ともに塩尻市内に住む専門学校生の堀田武さん(19)と、中山駿さん(19)。2度目の来場といい、対戦型の「ぷよぷよ」で軽く腕試しすると、“本命”の「ストリートファイター」で真剣勝負。勝ったり負けたり、声を上げて夢中で楽しんだ。
これまでは、それぞれゲームセンターに通っていた2人は、中学校で同級だったが、当時は「顔見知り程度」。それが、ゲームという共通点でつながった。「2人でやるなら、ここはすごくいい」「環境もいい」と、無料で楽しめる施設ができたのを喜ぶ。
「eスポーツに興味がある。ここに来ると、いろいろな人に教えてもらえる」と堀田さん。中山さんは「eスポーツは知っている。大会出場とかは無理だと思うけど、楽しめればいいかな」。
家が近いという、小学生の宮澤翔馬君(10)と拓馬君(8)の兄弟も「ストリートファイター」がお目当て。翔馬君は「うちと違うゲームがある。パソコンゲームが面白い」と目を輝かせ、「時間があれば、また来たい」。


投稿者: mgpress