視覚障害理解深めて ダークネスレストラン開催

真っ暗な店内で、アイマスクを着けて食事を楽しむ「ダークネスレストラン」が11月9日、松本市巾上のホテルモンターニュ松本で開かれる。見えることが「当たり前」ではないと感じ、誰もが暮らしやすい社会を考えようという企画で、およそ3年ぶりの開催。子どもの頃から福祉に関心を持ってほしいと、小学生~高校生の10人を招待する。
客はアイマスクをしてテーブルに案内され、アナウンスが「ナイフは3時、フォークは9時、コップは2時の方向にあります」などと、アナログ時計の文字盤にたとえて教えてくれる。料理は前菜、冷製スープ、肉料理などコースで提供される。
視覚障害者、障害者支援のNPO法人や団体の代表など7人でつくる実行委員会が仕掛け人。開催資金をクラウドファンディング(CF)で調達する計画で、5万円を目標に近くCFのウェブサイトで募集を始める。
発起人の1人で、実行委会長の田中秀長さん(68、同市浅間温泉1)は中途失明者。病気で52歳の時に視力を失い、恐怖と不安を感じ、生きる希望を失い、自暴自棄になったこともあったが、家族のサポートもあり、気持ちを切り替えることができたという。
ダークネスレストランは「中途失明者、視覚障害者のために何かできることはないか」という田中さんの思いが核になり、視覚障害者への理解を深め、健常者との架け橋にしたいという思いから2014年にスタート。過去5回開いた。
実行委副会長の奥家正史さん(57、同市清水2)は「見えることは、病気や年齢、事故などで当たり前でなくなるかもしれない」とし、「何も見えない中で味わう料理は、味も食感も変わります」と体験を呼び掛ける。
レストランは正午開始。参加費3000円。中学生以下は保護者の同意、または同伴が必要。問い合わせ、申し込みは奥家さん 電話 080・4334・1962
(八代けい子)


投稿者: mgpress