高タンパク!低糖質!低カロリー! 筋肉弁当で美しい体

美ボディーのもと詰め込んで

小川章子さん 「マッスルぱっく」店主・松本市

「きれいな体をつくるには、トレーニングと同じくらい食事が大切。松本にジムは増えているが、体をつくるための食事を提供する所は少なく、困っている人も多いのでは」
松本市村井町北の小川章子さん(37)は、そんな要望に応えようと、同市城東1に弁当店「マッスルぱっく」をオープン。自ら考案した、高タンパク、低糖質、低カロリーの、その名も「筋肉弁当」の販売を始めた。
小川さんは1年半前から、女性らしく健康的な体の美しさを競う「ビキニ・フィットネス」競技に取り組み、8月の全国大会「サマースタイルアワード」では入賞まであと一歩に迫った。
筋肉弁当の献立は、自身が競技を始めてから「ほぼ毎日」食べていたものばかり。まさに「美ボディー」のもとが詰まっている。

美容・健康にも

小川章子さんが考案した「筋肉弁当」は、主菜の違いなどにより、現在は6種類あり、主食はすべて玄米ご飯(140グラム)だ。
1番人気の「皮なしやわらか鶏むね弁当」(850円)は、しっとりとした食感のゆでた鶏肉(130グラム)が主菜。これに玄米ご飯と日替わりでゆで野菜やゆで卵などが入り、総カロリーは393キロカロリー。タンパク質は成人男性が1日に必要な摂取量(おおむね60~65グラム)の半分以上にあたる37・37グラム含まれる一方、脂質は3・65グラム、炭水化物は49・84グラムに抑えた。
男性に人気のある「ローストビーフ弁当」(1000円)など、他の弁当も総カロリーと栄養バランスは、皮なしやわらか鶏むね弁当とほぼ同じだ。この他、筋力を落とさずに、減量したい人向けの「パワーサラダ」(850円)なども。弁当の調理法や味付けがシンプルなため、「食べ飽きないように」と、オリジナルのソースとドレッシングを9種類用意した。
小川さんはこうした弁当を作るため、肉、魚を焼く、蒸す、ゆでるなどを1台でできる調理器具の他、冷凍弁当の販売も視野に、瞬間冷凍機と真空パックを作る器具を数百万円かけて導入した。
小川さんは「筋肉弁当は、『美ボディー』を目指してトレーニングしている男女に限らず、ダイエットしたい人やタンパク質が不足しがちといわれる高齢者にも向いているのでは」と話す。

大会でがく然

2017年8月、小川さんは松本市で初めて開かれたボディーメイクコンテストに知人に誘われて出場。もともとダンスやモデルの経験があり、人前で体を使って表現することには慣れていたが「コンテストである以上、体をつくろう」と思い、7キロ減量して臨んだ。
しかし大会当日、他の出場者と自分の体つきの違いにがく然。「ただやせただけの自分の体は美しくない」と痛感。大会終了後にジムに入会し、本格的にトレーニングを開始するとともに、指導者らから食事の重要性も教えられ、自分でも勉強。約1年半前に味わった悔しさから始まった「美ボディーへの挑戦」。その間「ほぼ毎日食べて効果を実感した」という食事を「筋肉弁当」に仕上げた。

全国優勝狙い

スナックの経営とトレーニングに、新たな弁当販売という仕事が加わり、睡眠時間は3、4時間。小川さんは今、「ビキニ・フィットネス」競技とも真剣に向き合っている。
8月4日、10位入賞まであと一歩のところまで迫った全国大会の会場。小川さんは、日本ボディビル・フィットネス連盟公認・認定指導員で、これまでに多くの日本トップクラスの選手を育てた藤島宏章さん(65)と偶然、知り合いになった。
トレーニング法などに行き詰まりを感じていた小川さんは「駄目もと」で指導を依頼。すると藤島さんは、意外にも快諾してくれた。以後、週1回のペースで藤島さんが東京から松本に通い、1回4時間以上の指導をしている。
藤島さんは、小川さんの高身長(173センチ)や体形のバランスなどを評価し「やる気と素質がなければ教えない。尻を上げて大きくし、背中のV字シェイプをつくれば日本を代表する選手になれる」と太鼓判を押す。
小川さんは「この競技を始めてお弁当にもつながり、何より自分がきれいでいられる。スナックでの会話の引き出しも増えた。これからは全国優勝を目指して頑張りたい」、と競技者として引き締まった表情を見せた。
筋肉弁当は注文販売。注文受付午前9時~午後2時、6~8時半。宅配もする(2個以上、地域は相談)。マッスルぱっく 電話 37・8533

(浜秋彦)


投稿者: mgpress