「ひまわり号」の旅 自然の中でゆったりと

障がい者と健常者アルプスあづみの公園へ   事務局長 横山浩一さん報告

「障がい者も健常者も一緒に旅をしよう!」と呼び掛けて活動している「ひまわり号松本実行委員会」は8日、73人で国営アルプスあづみの公園大町・松川地区(大町市・松川村)を訪れた。手押し車椅子、電動車椅子の利用者12人が参加。同会は、旅を通じてお互いを理解し合い、暮らしやすい街を目指そう!と36年間、障がい者とボランティアを募り、年に一度県内外へ旅行している。今年の旅行の様子を、事務局長の横山浩一さん(57、松本市神田)が報告する。

今年の目的地は、昨年の参加者アンケートから「自然の中でゆったりした時間を」という多数の意見を受けて、今年に入って選定した場所です。バーベキュー設備が整っているので、自然の中でゆったりする旅にはぴったりな所でした。
この旅行は下見が重要で、バス会社担当者と行き、公園担当者の説明を聞きながら園内を回り、購入する食材を使いバーベキューもしました。この公園は設備も道具も充実していて全て公園でレンタルできます。
当日は朝から晴れ、午前8時定刻に松本市総合社会福祉センター(双葉)駐車場を出発しました。チャーターした大型観光バス2台にはそれぞれリフトが装備され、通常45人乗りで、座席を外すと最大6台車椅子が乗車固定できます。車椅子利用者や足の不自由な人も他の参加者と同じ目線でバスからの眺望が楽しめます。今回来たバスの1台は、リフト付き観光バスでは県内初のドライバー異常時対応システム(EDSS)を装備した新車で、車椅子を乗せるのはこの日が初めてでした。
実は、集合場所の建物は開館時間前で参加者が利用したいトイレが無く、ひまわり号スタッフが簡易トイレを敷地内に設置し、5人が利用しました。事務局メンバーはこうした裏方として、参加者が困らず楽しめるように支えてくれます。

下見など裏方が楽しさ支える

9時45分に公園に到着し、5グループに分かれボランティアガイドの案内で自然散策が始まりました。バーベキューの準備をするBQ隊(バス会社スタッフ含む)が10人ほど残り、バーベキューコーナーでコンロの設置、炭火の準備をしてくれました。
1時間ほど森の中を歩き、ガイドさんが草木や木の実を集め冬に備える鳥が穴を開けた木や史跡などを丁寧に説明してくれました。お昼は、班別にバーベキューが始まりました。満腹になった頃、「とりのはねスペシャルBand」の木陰コンサートがスタート。過去に旅した思い出を曲にしたもので、36年の旅史が思い起こされました。次に全盲のシンガー・ソングライター率いる「蒼生バンド」が、木陰にマッチしたオリジナル曲を披露し、素晴らしい木陰コンサートを楽しみました。
コンサート後、地形傾斜を利用した高さ5~9メートルの空中遊歩道「空中回廊」を通ると、15分程で「森の体験舎」に着きます。今回は「サンドアート」を体験しました。丸い間伐材にペンや鉛筆で思い思いの絵を描き、ようじを使ってひと枠ごとボンドを塗り、色付きの砂を振りかければ、オリジナルペンダントが出来上がります。
完成後は、ロードトレインなどを利用して出発地に戻り、バスに乗り込みました。途中、「道の駅安曇野松川」でお土産の買い物をし、午後6時に出発地に戻り、解散となりました。
参加者からは、ゆったりした旅で良かった、暑かったけど森林や木陰は涼しく気持ち良かった、木陰のバーベキュー、コンサートは最高だった、モノづくり体験が良かった|等の感想を帰りの車中で聞きました。
公園担当者、バス会社との打ち合わせ、事務局スタッフとの準備等は大変でしたが、参加者からこうした感想を聞くと全ての苦労を忘れさせてくれます。この旅行にご協力、ご支援、ご協賛頂いた多くの皆様に心より御礼を申し上げます。さて、来年はどこに行きましょうか?


投稿者: mgpress