二足のわらじで交流の輪「MJカレー」で広げ

週末起業に挑戦 明星宏典さん 松本市

平日はガスメーカーの営業マン、土、日曜は時々、出張カレー店のマスター。そんな「週末起業」を試みるのは「MJ」こと明星(みょうじょう)宏典さん(40、松本市白板)。二足のわらじの主な目的は「いろいろな人との交流」だ。
昨年、転勤で首都圏から松本へ。首都圏では交流会やパーティーなどの場で人脈を広げていたというが、松本ではなかなかそういう機会がなかった。しかも、たまに行く居酒屋には、仕事、妻、子どもへの愚痴があふれ「居場所のなさを感じていた」(MJ)。ほかに幅広く人脈を広げる手はないものかと考えた末に「週末起業」をすることに。会社に申請し、副業を認めてもらった。
もともと料理は大好き。松本に来る前、社会人向けのワークショップ「自由大学」で神奈川・鎌倉のスパイス商に付いて学んだこともあり、副業にはこだわりのカレーを選んだ。
レパートリーの基本は20~30種だが、スパイスの配合を変えると数が限りなく広がるのがカレーの魅力。食材に地域の産品を使うのもポリシーだ。
週末に開く店の名は「MJカレー」。店とは言っても、ゲストハウスや飲食店が空く時間を利用したり、イベントに出向いて調理したり。遊びや趣味など自由な時間も持ちたいから、毎週は開かない。
2種のカレーと2種の副菜が付いて1000円程度。時には「お代は投げ銭」という時もある。この場合、値段は客任せだが、本格的なスパイスカレーということもあってか、ほとんどはそれなりの料金を払ってくれるという。
「週末起業を始めてから、仕事関係ではない多くの人と交流の輪が広がっている」とMJ。思い切った週末起業の試みは成功するのか-。「松本から出たくないと思うかどうかが、その答えの一つになるのかな」
(八代けい子)


投稿者: mgpress