【なないろキッズ】 #29 無理をせず事前練習も

今回は学校行事の事前練習の話です。運動会の競技や、音楽会の楽器演奏など、行事で取り組む技能の練習に苦労することも少なくありません。一斉練習では、雰囲気に飲まれて緊張したり、周りに合わせることに必死になって自分のペースで練習できなかったりして、技能が習得しづらいこともあります。
そもそも、どの程度まで、技能の習得を求めるかは、状況によってさまざま(無理し過ぎない、諦めるくらいのつもりが適切な場合もあります)ではありますが、余裕があるなら学校での練習が始まる前に、今年の課題技能の練習に取り組んでおくというのも一つの方法です。
今年の運動会では竹馬をやりますよ、音楽会でリコーダーを吹きますよ|というのをあらかじめ知っていたら、早い時期から無理のない範囲で練習ができます。学校での一斉練習が始まるころに既に慣れていれば、気持ちにゆとりを持って練習に取り組むことができるというわけです。
とはいえ、家庭での自主練習には良しあしがあります。人には誰でも得手不得手があり、苦手なことを克服させようとして頑張らせ過ぎることが、過度な負担となり、かえって苦手意識を強めてしまう結果にもなりかねないのです。
特に、親御さんがトレーナー目線になってしまうと、学校で疲れ果てて帰ってきたのに、家でもさらに追い込まれるということになります。そうしたリスクを意識しながら、家庭では、ゆとりのあるときに、ほんの少しの練習でとどめておきましょう。
また、リハビリ施設や放課後デイサービスの職員、特別支援学校の先生など、家族ではない人にお任せする方が、安心かもしれませんので、そういう場があれば相談してみてください。