【マッチレビュー】 31節・鳥栖1-0山雅(10日・駅前不動産スタジアム) 残留へ大一番落とす

思い同じ相手ホームに押され

前節を終えて15位鳥栖との勝ち点差は2。同1の16位湘南は前日に敗れており、鳥栖との直接対決に勝利すれば、J1残留圏内の15位に浮上できる山雅は、絶対に勝ち点3を持ち帰りたかった一戦。しかし、大一番に懸ける思いは鳥栖も同じで、意地と意地がぶつかり合う熱い展開となった。
1万6313人の観客が詰めかけたスタジアムは、ホームチームを後押しする熱気で満ちた。その雰囲気もあり、「過緊張なのか、いろいろと考え過ぎなのか、うまく体がフィットしていなかった」と山雅の反町監督が振り返るように、早い時間に主導権をつかんだのは鳥栖。序盤から攻勢を仕掛け、前半13分にセットプレーからDF金井に頭で決められた。
先制されたものの反撃の時間は残っていた山雅だが、鳥栖は前回の対戦時(4月20日)より守備が整備されていた。まずは追い付きたかったが、相手がつくるコンパクトな4─4─2の陣形を崩せないまま時間が過ぎる。
1点が重くのしかかる山雅は後半、FW阪野を投入して前を向く時間が増え、敵地に駆けつけた約700人のサポーターのボルテージも上がる。しかし、ボールを持つ時間は長くなってもシュートまで持ち込めないまま、試合は終盤へ。
反町監督は37分、高崎をピッチに送り前線のターゲットを増やしたが、直後に鳥栖も3バックに変更してパワープレーに対応。最後までその守備を打ち破ることができず、山雅は無得点で敗れた。
残留を争う相手に痛い黒星ではあるが、まだ自力でのJ1残留の可能性は残っている。「多くのサポーターに応援してもらっている以上、最後まで戦わなければ」とFW中美。すでに選手たちは前を向いている。
山雅は次節の23日、優勝争いをしている2位の横浜Mとサンプロアルウィンで対戦する。試合開始は午後2時。

(フリーライター多岐太宿)


投稿者: mgpress