聖書翻訳など功績 宣教師・鳥羽さんキリスト教文化協会功労者表彰

池田町の宣教師で言語学者の鳥羽季義(すえよし)さん(81)が、公益財団法人日本キリスト教文化協会(東京都)の第50回功労者表彰を受けた。聖書のネパール・カリン語翻訳など、長年の功績が評価された。
東川手村(現安曇野市明科東川手)出身。松本工業高校在学中に洗礼を受けた。米国留学中にドイツ出身のイングリットさん(80)と出会い結婚。2人は世界の少数民族語の聖書翻訳を行う宣教団体「日本ウィクリフ聖書翻訳協会」の会員となり、1970年にヒマラヤの麓のカリン族の村へ。文字を持たない村に溶け込み、話し言葉を習得し、村人に識字教育を行った。
キリスト教迫害により国外へ退去させられた時期もあったが、カリンの青年たちの協力で辞書や聖書を完成させた。鳥羽さんの歩みは、MGプレスの前身の一つ、松本平タウン情報の「私の半生」で16回(17年9~12月)にわたり掲載した。
功労者表彰は、75歳以上で、キリスト教関係の社会、教育、文化事業、キリスト教思想の普及に功労のあった人を対象に年1回実施。これまでには、作家の三浦綾子さんや医師の日野原重明さん、詩人の島崎光正さん(塩尻市出身)らの名が並ぶ。
顕彰式は10月21日に都内で開催。鳥羽さんは「妻の力があったからこそ、ここまでやってこられた」、イングリットさんは「私たちはチーム」とほほ笑んだ。
(谷田敦子)


投稿者: mgpress